管理人はつらいよ   
マンション管理最前線

管理人室の備品



 管理人室というのは、管理組合の所有物で、管理会社株ム下弦が無償で借用しています。室内にある物も、山内の私物を除いて、基本的にはすべてマンションの所有物です。ただし、電話回線は管理会社が引いているため、回線と電話機は管理会社のものです。

 けれども、備品簿を見てみると、椅子と事務机しか掲載されていません。前任者や清掃パートさんに聞いてみると、他のものはほとんどが粗大ゴミを集めたものだそうです。応接セット、扇風機、ガスストーブ、電気ストーブ、電気ポット、レターラック、ハンガーラック、TV、テレビ台、書棚、冷蔵庫、電子レンジ、電気掃除機などなど、いろいろな物が存在するのですが、すべて歴代の管理人さんが集めたものです。粗大ゴミ処理費用を払うのが惜しい住民が、「管理人さん、これあげる」といって置いていくケースも多いらしく、すべて現役で使っています。けしてきれいな品物ではありませんが、当方にとっては必要十分なもので、ありがたいです。しかし、扇風機が4台あってもしょうがないんだけど。

 この管理人室は、通勤管理の管理人用とするとけっこう広いです。そのせいか、いろいろなものをもらって、そのまましまい込んでいるようです。昔の大きなステレオセットまであります。邪魔なので処分したいのですが、処分費用は自腹になるので躊躇しています。以前の管理人さんは貧乏性で、なんでも集めていたようです。.


 管理会社によって基準がまちまちですが、当株ム加減はどこの現場でも同じらしいのですが、とにかく、何も支給しないそうです。組合さんも何も買ってくれません。消耗品である文具も支給されないため、管理人が自腹を切って購入しています。ガムテープやロープ、ドライバーなどの工具も必要ですが、会社は支給してくれません。マンションと管理会社との契約の中にも、「○○は管理組合が購入する」などの取り決めはないようです。前任者も「自腹はきついけど、最近は100円ショップが出来たから、安くすんでいいよ」と言ってました。そういえば、雨合羽・長靴・防寒ジャンバーも、会社にお願いしても支給されなかったため、結局自分で買いました。

 ちなみに、管理人室の光熱費は、管理組合さんの負担です。