管理人はつらいよ   
マンション管理最前線

 中休みって、ありますか? 



3時のお通夜、いや、おやつ

 ある管理人さんと話したときに、「僕はネエ、毎日3時の休みのときに、健康のために、裏山の階段を上り下りするんだよ。いい運動になるよ」「え? 3時の休み? え? 外出しちゃうんですか?」「そうだよ。休憩時間は自由だろ?」「え? 僕のところ、そんな休みないですよ」 というやりとりがありました。

 この仕事始めてから、ずいぶんたち、すっかり忘れていましたが、日本の職場では「午前中10〜11時頃に10分程度、午後の3時頃に15分程度の中休み」というのがあるのが普通なんですよね。会社によっては、就業規則の中に正式に組み込んだ「休憩」として位置づけているところもあれば、私の前職みたいに、「就業規則にはないが、慣例として休める」場合の2種類あるようです。前者の場合は、正式なものですから、その分、昼休みが短かったりします。しかし、正式な休憩ですから外出も自由です。後者の場合は、ホントは労働時間のはずなんで、「すごく忙しい時は休めない」「外出は無理。休憩室や自分のデスクでお茶を飲む程度」というものでしょう。現実問題として、人間は集中して2時間以上連続では働けませんから、短時間でも休憩は有効です。
 私が管理人職に就くときは、リストラのショックもあって、そんなこと考える余裕がありませんでした。それに、管理人職は昼休み中だって、呼び出されることがしょっちゅうあります。でも、3時の休みくらい欲しいですね。カーテンしめて、「休憩中」の札を出して、椅子にのけぞって、きちんと休みたい気がします。実際は、今でも、3〜4時くらいの間はインスタントコーヒーを入れて飲んだりしてるんですが、外から丸見えのため、気が引けて、「住民は誰も来ないかあ」とおどおどしながら、飲んでます。うちの住民はチェック厳しいですから、「あの管理人、仕事さぼって、コーヒー飲んでたわよ」と、言われかねませんので。

 10分でいいから、正式に休みたいです。管理会社の姿勢もいろいろだなあ。
 


2005/2