管理人はつらいよ   
マンション管理最前線

 痴漢に関する考察


マンションからは少し離れます

 
 3/10未明、東京都選出、自民党の衆議院議員 中西一善強制猥褻で現行犯逮捕されました。東京の国会議員なら、その日が何の日かわかっているはずです。そう、60年前に東京大空襲があった日です。当然、自宅で静かに過ごし、犠牲者の冥福を祈るべきでしょう。もしくは海老名香葉子さんが中心になって建立した上野の慰霊碑の前で線香でも灯すべきでしょう。
 それを泥酔して痴漢とは、あきれて物も言えません。(言ってるけど) さすが、石原都知事の地盤を譲り受けた議員です。女性蔑視思想まで受け継いだようです。

 「六本木の路上で無言で突然女性に抱きつき、建物の壁に押し付け、服の中に手をいれ、乳房をわしづかみにした」とのこと。中西は犯行を認めています。そして、弁解が笑わせます。「客引きの女だと思った」ですって。

 こいつ、名前が「一善」で、キャッチフレーズは「
一日一善」。大うそつきです。おまえは笹川良一か! そして、公約は「治安の回復」。アオか! 死んでいいよ。まともな国会議員なら、その場で切腹でしょう。よくおめおめと生きてられるなあ。こいつ、おそらく辞職すると思いますが、そうしたらまた補選になります。補選とひとことでいっても、これにかかる費用は1億を超えるはずです。死亡以外の補選(例えば、国会議員を途中で投げ出して、県知事になったりした詐欺師などのこと)は、その原因を作った人が費用を払うべきです。私はそう思います。

 「自民党議員なんて、人権意識のかけらもない、極悪人の集まりなんだから、何言ったって無駄。私利私欲のためだけに生きてるんだから」という人もいます。たしかにそのとおりでしょう。日本を腐らせたのは自民党です。しかしねえ。こいつはひどいでしょう。元早大教授の植草君だって、覗きはしたけど、胸揉んだりしてないよ。(植草事件に関していうと、彼を弁護する気はないけど、今の女子学生のスカートは短すぎます。「覗くな」というほうが無理。「覗いて」という構造になってるんだから)

 スポーツの世界では「部員の一人が不祥事を起こすと、連帯責任で部全体が出場停止」といった処分が行なわれ、「それは理不尽」とか言われますが、政党に関しては連帯責任取らせるべきでしょう。公約与えてる責任があるんですから。逮捕者が出た政党は、その後3ヶ月活動停止とかにすべきです。
 それにしても、J民党の親玉であるK泉も、「実は強姦魔」という噂もあります。「”イギリスに留学”というのも、強姦罪で逮捕されるのを逃げるために、親がもみ消しし、息子を海外に逃亡させたというのが真相。議員になってからも、新橋の芸者を強姦殺人した。」という噂もあります。留学に関しては、ほとんど勉強していないことを考えると、事実かもしれません。「子供を生ませたらすぐに離婚、葬式に出席した元妻に会うこともしない」という夫婦関係からしても、「女性蔑視」は明らかです。

 別のニュースでは、「日本一痴漢発生率の高い埼京線に、朝のラッシュ時に女性専用列車が誕生」というのもありました。東京は恐ろしい街ですね。これって、女性が歓迎するのはもちろん、男性も歓迎しているそうです。「分離してくれた方が、痴漢と間違われることもなく、安心して乗車できるから」だそうです。たしかに満員電車というのは身動きがとれなくて、カバンなんか持ってると、手の位置が女性のお尻あたりになることも多く、「今、ここで”痴漢です!”と騒がれたら、言い訳できないなあ」という状況もよくあります。私みたいに、失う名誉も何もない人間だと関係ないかもしれませんが、努力して出世競争に勝って、昇進したサラリーマンなどは、痴漢逮捕一件で、今までの苦労が水泡に帰すということもありますから、「誤解されないように」努力する必要があるんでしょう。

 痴漢というのは警察の対応も問題があります。証言者は被害者しかいないし、満員電車では相手を特定しにくい、という状況で、犯人と断定しなければなりません。それに、「犯行を認めればすぐに帰してやる→たいした罪に問われない」のに「否認すると逮捕拘留→仕事もできなくなる→退職を余儀なくされる」というのはおかしいです。同じ罪でも、認めるか否認するかで処罰が何十倍も違います。警察のメンツでそういう不合理な対応をしているのでしょうか? このため、冤罪で痴漢に仕立て上げられた人は非常に不幸な人生になります。それをなんとかしようと、「痴漢冤罪をなくそう」といった運動が繰り広げられていますが、昨年、この運動のリーダーだった男性が、本当に痴漢をやっていて逮捕され、運動はしょぼんとなってしまいました。
 冤罪犯人もたくさんいますが、本当にやっているのに逮捕されない悪い奴もたくさんいます。こいつらをなんとかして欲しいです。本当に悪い奴はなかなか捕まりません。(政治家といっしょ)

 さて、なんで私がこんなに興奮しているかというと、「管理人って、ゴミ袋開けて作業しているのを、住民から”変質者”扱いされるからでしょう?」と思う人もいるかもしれませんが、それもありますが、実は前職でセクハラ疑惑をかけられたことがあるからです。嫌な思い出です。
 
 ある日のこと。「横領をやっているんじゃないか?」と疑念の目をつけていた女性が、デスクで一人で事務仕事をしている時、私が事務室に入ったとたんに、彼女が机の上にあった書類をあわてて隠しました。「○○さん、今隠したのは何? 見せてください」「いいえ、なんでもありません」「なんでもないなら見せられるでしょう、見せてください」「嫌です」「嫌とはなんですか? ここは仕事場ですよ。勤務中に見せられないものを机の上に置くんですか? 見せなさい」と言って、彼女の手をつかんだ際に、彼女は突然大声をあげ、「セクハラです!」と叫んだのです。このため、他の人も集まってきて、私も慌て、「セクハラなんかじゃないですよ・・・・・・」と言い訳しなければなりませんでした。この騒動のために、おそらく横領に関連していたのだろう、と思われる書類の証拠をつかむことは出来ませんでした。この事件は、本社にも通報され、その後のリストラの材料に利用されたのです。

 こういった件は特殊で、セクハラとか痴漢というのは、ほとんどが女性が被害者なんですが、まれに加害者になるということを知っておいて欲しいです。男というのは「セクハラです!」と叫ばれた場合は非常に弱い立場に置かれます。(おばさんが、男便所に入ってきても騒動になりませんが、男が女性トイレに入れば大騒ぎです。こういうのって逆セクハラじゃないかなあ? 今のトイレって、男女の区別見難いでしょう? オシャレすぎて。)

 マンション管理業界とか、ビルメンテ業界とかも、清掃現場には女性スタッフが多いため、男性上司は気を使うそうです。50〜60代のおばちゃん達でも、「しっかり仕事してくださいよ、さぼっちゃだめですよ」とか注意すると、本社に「セクハラを受けました」とか抗議する人がいるらしく、「なんでもかんでもセクハラに関係させて、俺のせいにするからねえ。仕事しない奴ほどそうなんだよ。やってられないよ」と嘆いていました。女性を使う職場の長は大変です。
 


2005/3

私もセクハラの被害者です。