管理人は超つらいよ   
マンション管理最前線

イジメは学校だけじゃないです








 2006/10現在、「学校でのイジメを苦に自殺」という話題が日本列島を席巻しています。こういう種類の問題は、「連鎖反応を起こす」ことが怖く、これを書いている間にも、「少女が校内で自殺、意識不明の重体」というニュースが飛び込んできました。
 学校というのは閉鎖的な社会です。また、生徒にとっては「学校が、生活のほとんど」という感覚で、大人と違って逃げ場がありません。ただ、「イジメ」というのは世代関係なく存在します。奈良市の「8日間出勤職員」も部落解放同盟の幹部でしたが、「部落問題」もいわば「社会的イジメ」がもとになっています。

 そんな、いろいろなイジメを考えていたら、自分のことも考えてしまいます。私は前職でそれなりの地位のところにいたのですが、日頃から、「原発は危険だ」と言ってたので、「横領の濡れ衣」をきせられ、結果的にクビになりました。すんなり、クビを切られて、「明日からもう来なくていいよ」と言われれば楽なんでしょうが、私がその店舗のほとんどを実質的に仕切っていたため、後任者に業務を引き継ぐ作業が必要になり、クビを宣告されてから、約1ケ月間は、引き続き出勤していました。このときは正直つらかったです。周囲の職員は、会社側の陰謀によってみな洗脳され、「山内が横領した」と思わされていましたので、「いまさら、どの面下げて出勤してるんだ」という態度がありありで、中には言葉に出して言う奴もいました。私のことをきちんとわかって慕ってくれていた若い社員もいたのですが、彼らも、会社側の嫌がらせですでにクビになっていましたので、私をかばう人は誰も残っていませんでした。

 私の直属の部下は、会社から「山内を追い出せば、君をそのポストにつけてあげるよ」と甘い言葉をかけられ、私を横領犯に仕立てあげる片棒をかつぎましたので、彼は一生懸命、私の悪いことを言いふらしたようです。しかし、彼はもともと「無能」の評価を下されていた人間です。私がクビになった直後、私のポストに就き、喜んだようですが、2年後、今度は自分が新たな疑惑の犯人に仕立て上げられ、彼はクビになりました。会社としては既定路線だったのでしょう。ある意味、彼も被害者かもしれません。その後、彼は私を謀略にはめたことを悔い、私は彼を通じて、謀略の内情を知りえたのですが、時すでに遅かったです。もっと早く告白してくれれば、私は会社を訴えることもできたのですが。

 その後、私が昔いた職場は、「会社側の言うことだけを素直に聞く」社員ばかりになり、今、「サービス残業の嵐」「労働強化」で職場環境が悪化し、古株はみな去ったそうです。今、残っているのは「新たに採用されたド素人」と「(おそらく横領の真犯人であろう) 会社側の謀略をあおったベテラン社員=現在管理職」だけです。私からすれば、「昔の職場など、どうでもいい」のですが、風の噂で聞く限り、すごいひどい職場になったようで、お客様に対するサービスも低下しているようです。(ただ、近辺のライバル会社がすでに撤退しているので、簡単にはつぶれません) 会社はどうなってもいいのですが、お客様へ迷惑をかけているのは、なんともいたたまれません。



 さて、話を管理人職へ移します。

 イジメというのは「弱者」が対象になります。管理人といえば、社会の最底辺の職業です。まさしく弱者です。私もずいぶんイジメに会っています。、家庭内でのいざこざのストレスを、私をバカにすることで晴らそうとしている人がいます。おしゃべり好きが災いして、ご近所から相手にされなくなった奥さんが、そのストレスを私に八つ当たりします。(弱者による、もっと弱者へのイジメが一番陰湿です) 管理会社に対して、「あの管理人は私に挨拶しない」と難癖をつける電話をする住民もいます。これもイジメです。

 また、ルール違反とはっきりわかっているゴミを平気でゴミ集積場へ出す行為、これも、最終的には管理人がきちんと再分別して始末しなければなりません。これも、イジメでしょう。管理費を滞納し、毎月私に督促状を書かせる仕事を与える住民、これもイジメです。他のマンションの前で犬にウンコをさせて、そのマンションの管理人が私のところに怒鳴り込んできて怒る。これも間接的なイジメです。

 何より、こんなに体も気も使って一生懸命働いているのに、契約上の仕事の範疇を大きく超えて、いろいろな仕事をやらされているのに、それにもかかわらず、こんなに安い給料しかもらえない。これが最大のイジメだ〜〜!





2006/10

安部ちゃん、「美しい国 日本」「伝統を重んじる精神」とかいうのなら、まず、歴史(日本&世界)を教えることが先決だよ。
世界史も教えないで、憲法改正とか言うなよ! 歴史というのはまさしく「戦争の歴史」なんだから。



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