管理人は超つらいよ
マンション管理最前線
地図ソフトを買いました (買わされました?) |
先日の北海道佐呂間の竜巻すごかったです。(最近、テレビのアナウンサーの知能が低くなっていることが問題になっていますが、「佐呂間」を「サロマカン」と読んでいたアナウンサーがいたのにはびっくりしました。その昔、フジテレビの有賀さつきアナは「旧中山道(きゅうなかせんどう)」を「いちにちじゅうやまみち」と読んだそうです。美貌よりも資質を重視してくれませんか? 採用担当者殿)
この竜巻がきっかけになって、先日の理事会で「災害時の避難場所」について話題になり、「マンションの玄関ホールに”災害時避難場所””広域避難場所”"災害用備蓄倉庫の場所”などを常時掲示しよう」ということに決まりました。これは、9月に配布された「市のたより」にも出ていたので、「その文字を拾って作成すればいいじゃん」と私は思ったのですが、理事会さんとしては「このマンションから避難場所へのルートを記載した地図が入った"親切なもの”を作成したい」とのことです。とてもいい提案だと思いますが・・・・・・
あちゃ〜、またですか、いつもの「管理人さんに作ってもらおう」ですか? なんで、役員自らが作るという思考がないんでしょうか? なんでも私にやらせます。フロントもそれに異論を唱えません。
結局、また、いつもどおり、私の仕事になりました。さて、「それじゃ、ホームページビルダーの地図作成機能でも使って作ってみるか?」と思ったのですが、道のりがけっこう複雑なので、すごい時間がかかりそうです。ちょっとやってあきらめました。「しょうがないから、市販の地図を利用して、そこにルートを書き込もう」と考えました。
自宅の地図帳を見ましたが、このマンションがわかりにくく、適当ではありません。「どうしようかなあ?」と迷っていたのですが、「そういえば、パソコンソフトの地図がいいって聞いたことがあるなあ。避難場所だけでなく、この仕事をしていると、市内の細かい地図があったほうがいいし、この機会に買うか」と考え、思い切って買ってしまいました。
何種類か発売されていたのですが、なるべく細かい地図がいいので、店員が薦める「縮尺が一番細かいソフト」を購入しました。これだと、当マンションの建物の形状までわかります。とても細かいです。でも、マンション名が間違っていました。当マンションは表面的には英語でマンション名が玄関に書いてあるのですが、それを変なローマ字読みして書いてあるのです。「この地図を作った人は、中学生程度の英語力もないのか?」とあきれてしまいました。(例えてみれば、「house」を「ホウセ」と読むみたいなものです)
まあ、とにかく、このソフトを利用して、マンションから避難場所までのルート図を作成し、当マンションオリジナルの避難図は完成しました。8000円の出費は非常に痛い(いつものとおり自腹)ですが、けっこういいものができましたし、今後もこの地図ソフトはいろいろ使えるから、まあいいでしょう。
さて、せっかく買ったソフトなので、他の地域もいろいろと見てみたのですが、よく見るほどにこのソフトの出来の悪さがわかってきてしまいました。さきほどの「読み間違い」も頻繁にあるし、致命傷である地名の間違い(ダジャレになってしまいました)もあります。(でも、製品説明書に、「誤字については保証外です」とか書いてありました。最初から間違いがあることをわかって発売しているようです。無責任だなあ)
なにより、ひどいのは、「建物名」が少なすぎるということです。なんか、国土地理院が作った地図をそのまま転記しているだけのように思えます。実際に地図を使う立場からいうと、目印になる建物はきちんとその名前を記載してほしいです。ガソリンスタンドとかコンビニとか、スーパーとかの商業施設、大きな会社とか、工場とか、そういうのが全然名前が載っていないのです。交番さえ載ってません。当マンションは、間違えた名前にしても、名称が載ってるだけましです。名前のないマンションがたくさんあります。ひどいなあ。
また、地図というのはある程度デフォルメしないとわかりにくいです。たとえば幹線道路とか電車の線路は太く表示したほうが目安になります。ですが、現物の大きさにそって作成しているため、とてもみにくいです。カラーなのに、色使いもほとんどないし、最悪です。
実際の画面を上に表示しましたが、学校の名前しか載ってません。白地図じゃないでしょ。隙間だらけじゃないですか? 番地だって書き込むスペースあるでしょうに。こんな手抜き地図を高い金をとって売るのはおかしいですよ。
頭にきたので実名を出しますが、「Map Fan」というソフトです。皆さん、このソフト買わないほうがいいですよ。Super Mappleのほうがよくできているそうです。失敗したなあ。