管理人はつらいよ   
マンション管理最前線

4月といえば人事異動の季節


 
 3月〜4月は住民の入れ替えも多いです。

 さて、当マンションを担当するフロントマンが替わりました。以前の人間は私の目からみても、「仕事ができない」男で、社内の評判もよくなかったようです。聞くところによると、「警備部門へ異動」とのことです。普通、異動というと、前任者と新任者との引継ぎというのがあるはずですが、どうやら、ろくろくやっていないようで、新しい人は何もわかっていません。上司が同行してきて、「管理人さん、いろいろと教えてやってあげてよ」とか頼まれましたが、そんないい加減な状況で新任者を赴任させるのかと、あきれました。これからが心配です。

 さて、周辺マンションの管理人さんの中にも人事異動があったようです。(住民とのトラブルで辞めさせられた、悲運なケースもありますが) ある管理会社では、「3年ごとに配置転換」が明文化されているところがあります。管理人業務というのは、「10年間ずっと同じ人がやっている」なんていうのがざらにある、「普通は配置転換などない」仕事です。しかし、やはり、同じ人がずっと続けていると、「だらけてくる」「手抜きを覚える」「特定の住民と仲良くなりすぎる」「特定の住民とケンカになる」「住民のプライバシーに深入りしやすくなる」「高齢化によって仕事の能力が落ちる」・・・・・といった弊害が各種あります。私もそれを実感しています。「なかなかいつかなくて、3ヶ月ごとに人が変わる」というのは困りますが、やはり、「長くても5年が限度。それ以上は淀んでしまう」という気がします。

 この点では役人ははっきりしていて、市役所の職員も3年で替わります。清掃局のゴミ収集員は、聞くところによると、「毎年、収集担当地域を変更させられる」とのことです。詳しい話を聞くと、「特定のマンションの管理人と仲良くなったりすると、ルール違反のゴミでも、”まあいいよ。持って行ってあげるよ”と情にほだされて回収してあげてしまったりする」ため、よくないそうです。また、金になる「アルミ缶」を横流しして、副収入を得ている人もいるとかいないとかで、とにかく、人の入れ替えをするそうです。

 今日のゴミの中に、「これはなにかお祝いのパーティをやったのかな」というのがありました。噂話で聞いたところでは、住民の中で「4月から部長に昇進したため、家族でお祝いをした」家庭があるようです。いいですねえ。そういうの。管理人なんて、昇進とは無縁です。そういえば、私の前職の会社では、私に汚職の罪を押し付けた奴が、とうとう、支社長かなにかになったそうで、ずいぶん偉くなったそうです。世の中、狂ってますねえ。

 私も本当は、「逆恨みされている住民も増えたし、そろそろ別の職場に移りたいなあ」と思っています。希望を出してもいいんですが、移転先候補のマンションはどこも「エアコンがない」のです。これは困ります。また、いちからやり直しで、組合を説得してエアコンを設置させるのは大変な苦労です。そんなわけで、「よそに移りたいけど、エアコンのないところは困る」というわけで、異動の希望を出せません。

 でも、やっぱり、3年くらいで職場を変えるのが精神衛生的にはいいような気がします。どうしたものかなあ?




2007/4



気分を変えたいです


<お願い> 当HPは閲覧に際し、購読料をとることはしておりません。有料メルマガなどもありません。でも、もし、ご協力いただけれるのであれば、アマゾンで買い物をする際は、このバナーよりアマゾンサイトに入って購入して下さい。当貧乏管理人の生活費の足しになりますので。なにとぞ、よろしくお願いします