管理人はつらいよ
マンション管理最前線
なんと、昇進しました!! |
こんな話題を書くとは正直全然予想してませんでしたが、珍しいことなので、逆に、書く意味があるかもしれません。
実はさきほど、担当のフロント君から電話があって、「トホホさん、さっき、人事課から内示が出まして、あなた、10月から昇進しますよ」とのこと。
「はあ、なんのことですか?」
「いや、だから、昇進ですよ。位が上がるんです」
「管理人でもそういうのがあるんですか?」
「あるみたいですよ。長年やってるんだから、いいじゃないですか?」
「そりゃ、ありがたいですけど。ところで、どういう肩書きなんですか?」
「”副班長”だそうです。」
「副班長なんて職位があるんですか? 佐々木 蔵之介と関係ありますかね?」
「ないと思いますけど」
「ところで、給料は上がるんですか?」
「あ、そうですね、それが一番重要ですよね。今ちょっと総務に聞いてみます」
30分後、再度電話が来る
「月給が、千円上がるそうですよ、よかったですね。」
「え? たった、千円ですか? まあ、それでもうれしいけど。この前、交通費減らされて困ってたから」
「ただ・・・」
「は? ただ、ってなんですか?」
「非常に言いにくいことですが、実は、平社員が役職につくと・・・・」
「はあ、それがなんなんですか?」
「会社の中に互助会ってあるじゃないですか? あれの会費、今も払ってますよね。たしか、トホホさんらは月額千円だと思いましたが・・・」
「あ、はい、毎月千円、天引きされてます。我々にはなんの意味もない互助会ですけどね。あれって、結婚した時に10万円のお祝いが出るって奴ですよね。 我々みたいに年寄りばかりの職場で、いまさら、結婚する人なんかいないと思いますが・・・・。死んだときは、会社から葬式の花輪が出るとか言ってたけど。 オイラ、佐賀県出身でもないし、花輪はいらないなあ・・・」
「その互助会の月会費が、役職者は月額2千円なんですよ。トホホさんも役職者なので、10月から2千円です」
「はあ? ってことは・・・・・」
「はい、プラスマイナスで、手取りは変わらないってわけで・・・・・ すいません。でも、これは私のせいじゃないですよ。会社のルールなんで・・・・」
しばし、唖然。
「わかりました。副班長として10月からがんばります」
トホホな昇進でした。
「昇進」というよりも「傷心」かもしれん。