管理人は超つらいよ   
マンション管理最前線

わんわんパトロール????  バカじゃねえの!






2016/6


 今の世の中、LGBT女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ、Gay)、両性愛者(バイセクシュアル、Bisexual)、性同一性障害を含む性別越境者など(トランスジェンダー、Transgender) ...)の話題をよく見かけます。

 要は、「こういう人たちは別に異常ではない」「ある程度、決まった率で存在する」「こういう少数派の人のこともちゃんと考えないといけない」ってことだと思います。

 さて、同じような論理なのですが、ペット(特に”犬”)を飼う人というのも、「犬が好きじゃないなんて、そんな人は異常!」とか「世の中の人は全部、犬が好き」とか思っているきらいがあります。こういう「思考」なんとかして欲しいです。
「歯垢除去」の歯磨きで掃除して欲しいくらいです。

 ところで、タレントの佐藤江梨子さん(通称サトエリ)という人がいますが、この人の「思考」もひどいなあと思いました。

「マメ柴」を飼っていたが、予想よりも大きく成長し、「マメ柴」じゃなくなったので手放した。

「フレンチブルドッグを飼ったが、部屋が臭くなったので人にあげた」

「ティーカッププードルを飼ったが、生後2か月で考えていたサイズより大きくなったので人にあげたら、2週間後に死んだ」

「チワワを飼ったが、気が強かったので人にあげた」


ひどい話です。よくこんなひどいことできますよね。もはや、「お前は人間じゃねえ、鬼畜だ!」って言いたいくらいです。


それから、これはほぼ毎日、「駅から勤務先マンションまでの道路」で見かけることなんですが、「犬を4頭同時に、植村直巳さんの犬ぞりみたいにして散歩させる」バカがいまして。(いや、植村さんの犬ぞり隊はきちんと整列しているが、こいつの犬はしっちゃかめっちゃかなので、犬そり隊に失礼かもしれない)

こいつが、他の市民の迷惑などまったく考えずに、歩道を占拠して歩くのです。このため、行き交う人は、「歩道から降りて、車道を歩かないといけない」状態でして、今朝も、「この犬たちを避けようと、車道に下りた小学生のところに、車道を走ってきた自動車がぶつかりそうになった」という危険なことも起きていました。
それでもまだ、この飼い主は、いちおうリードをつけていますから、まだましなんですが、リードなしで散歩させるバカもいます。(違法行為)




という「枕」のあと、本題に入ります。
こんなニュースがありました。

朝日新聞 16/6/7

犬の散歩は登下校時に 子どもの安全見守る「わんわんパトロール隊」

 大阪府豊中市立桜井谷小学校で5月28日、地域住民が犬を散歩しながら子どもたちを見守る「わんわんパトロール隊」の発足式が開かれた。同小の近くでは 昨年5月、登校中の列に車が突っ込み、児童5人が重軽傷を負う事故があり、子どもたちの安全を守ろうとPTAが校区内の飼い主らに協力を求め、実現した。


 わんわんパトロール隊は22世帯24頭で発足し、登下校時に犬を散歩させ、児童に交通ルールを守るよう呼びかけたり、不審者がいないか見回りをしたりする。

 この日の発足式では、隊員らに「わんわんパトロール」と記されたストラップと証明書が渡された。ゴールデンレトリバーの「福助」とともに参加した主婦の 江渕とみ子さん(68)は「犬も子どももお互いが大好き。積極的に声をかけ、子どもたちの安全を守りたい」と意気込んだ。

 PTA会長の溝田成さん(47)は「無理のない範囲で登下校の時間帯に散歩してもらえればありがたい。大人の見守りの目で、子どもたちが巻き込まれる事故や犯罪を防ぎたい」と話している。




 こういうのを企画する人って、子供の中には「犬が嫌いな子もいる」「犬が苦手な子もいる」「感染症等の問題で犬に触ってはいけない子もいる」ってことに配慮できないのでしょうか?

 実は、こういう企画って、全国で行われていて、うちの市でも、10年前に同じような団体が発足しました。地元のケーブルテレビで放送してました。そのときも、「この連中が歩道を占拠して歩くので、他の市民が歩道を歩けず、車道を歩かないといけない」とか「犬が苦手な子が、パトロール隊のことを嫌がったら、”犬が嫌いだなんて、おかしな子ね”と隊員からなじられた。(陰湿なイジメだな)」「パトロール隊がえらそうに行進し、かつ、電柱にはオシッコ、ウンコはそのまんま、という乱行で、通学路沿線住民から嫌な顔をされた」などなど、いろんなトラブルがありました。

 まあ、もともと、犬を飼う人って、ほとんど犯罪者ですからね、一般常識とかモラルなんてないわけで。飼い犬には鑑札をつけなくてはいけない」という法律があるのに、今、飼われている犬で、首輪に鑑札をつけている犬なんかいますか? うちの市では、私の見る限り、「ゼロ」ですよ。つまり、犬を飼っている人間すべてが「犯罪者」ってことです。舛添都知事のお抱え弁護士の「佐々木善三」だったら、「違法行為です」とはっきり言いますよ。(昔は、みんなちゃんと鑑札つけてたけどなあ。狂犬病予防注射のステッカーだって家に貼ってあったし。今はあれを貼る家もずいぶん減った。当マンションではゼロです。注射してないのかな? 飼い主の会でちゃんと確認しないといけないように細則で決まっているけど、そんなこと全然やってないし)
 「犯罪者が、防犯のためにパトロールする」って、アホかと思います。

 それに、こういう飼い主ってわがままですから、好き勝手に行動する分にはいいですが、ちゃんと時間を守って、みんなで規律正しく、なんてことはできないわけで。最初の花火は派手に打ち上がりましたが、数年もたたずに、この企画は雲散霧消しました。

 この時も、「犬が苦手な子供の親」であるマンション住民に頼まれて、市役所に「ああいうことはやめて欲しい。うちのマンションには犬が苦手な子供もいて、怖がっている。あんなことされたら安全に登校下校できない」「逆に交通事故が増えて危険だ」と担当者に電話をしたのですが・・・・ その役人は、「犬が嫌いな人間などいるわけがない」「あなたは頭がおかしい」「子供はみんな犬が好き」とか言い出し。 「こいつ、基地外だな。何を言っても無駄だ」と引き下がりました。まあ、そういう基地外じゃないと、こんな企画、考えないでしょうから当然ですが。

 でも、本当にこのわんわんパトロールというのは危険でした。犬は、単独で行動しているとおとなしくても、他の犬を見つけると猛烈に吼えたりします。そういう犬たちを一箇所に集めて集団行動させるって、難しいです。全国各地でこの愚策は行われていますが、これを始める前に、「きちんと訓練を施した」という団体はいくつあるのでしょうか?

 今回紹介した記事でも、メンバーが「犬も子供もお互いが大好き」とかアホ言ってますが、「苦手な人がいる」っていう配慮は全然ないようです。(配慮できる人なら、メンバーになるわけないしね)


 ほんと、バカにつける薬はないです。

※私も、この仕事をするまでは、昔、実家で犬飼ってたこともあるし、犬が好きだったのになあ。マンションで犬を飼う人間を多数見てきて、その連中の極悪非道な飼い方を見て、「こんなアホな飼い主に飼われて、犬がかわいそう」って思うようになってしまいました。犬本人は何の罪もないのに、バカな飼い主のおかげで、こんな無法状態になってしまっているのです。反省すべきは飼い主です。
さて、マンション前にやられた「犬のうんこ」をこれから掃除してきます。






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