管理人は超つらいよ　　　
マンション管理最前線

当マンションでは、ペット飼育ＯＫのため、エレベーターにペットが乗ります。細則では、「マンション敷地内では抱きかかえること」となっていますが、守る人などいません。「エレベーターから突然犬が飛び出してきて驚いた」というトラブルなど、いろいろありますが、今問題になっているのは、エレベーター内での犬のオシッコの悪臭です。エレベーター会社から聞いたことも含めて一筆。

　自宅を出たとたんに尿意を催す犬がけっこういるそうです。そういえば、各階のエレベーターホールに尿が残ってるのもよく見ます。そして、一番困るのはエレベーター内でのオシッコです。床のマットはベチョベチョ、悪臭がこもります。ペット委員会にもお願いしましたが、「皆に注意する」との返答だけで、実際には何も変わっていません。おまけに、「管理人さん、気づいたら消臭剤でも撒いておいて」とおっしゃいました。たしか、このマンションの規約では「ペットに起因することは委員会ですべて解決する」ことになっており、委員会が発足するときも、「管理会社の負担になることはしません」と約束しています。しかし結局、何でもかんでもこっちの仕事です。ただ、床マットの交換は原則月に一度ですから、汚い状況が続き、消臭剤でごまかすだけです。それに、「臭い」という苦情は管理人に来ます。（ペット委員会のポストがあるんだから、そっちに直接言って欲しい）
　臭いは犬の種類によっても違うようで、どうやら１匹、強烈な臭いの犬がいて、こいつがオシッコをするとたまりません。スカンクみたい。こういう被害は各地にあるようです。特に、最近最近増加中の「ペット飼育可能」マンションでは、エレベーター内は最悪の環境とのこと。犬の尿というのは酸性が強く、壁の淵を伝わってエレベーターかごの底に届き、鉄板を腐らせ穴をあける事例が実際に発生しているそうです。こうなると臭いだけの問題ではありません。エレベーター会社では、「犬がオシッコをすると酸性に反応して警報が鳴る」装置を開発中だそうです。鉄板に穴があいたら修理費は１００万円では済まず、警報装置のほうが安いからだそうです。エレベーター会社からすると、「犬＝大迷惑」らしいです。フルメンテナンス契約の場合、修理代金はエレベーター会社負担ですから、真剣です。

　犬飼うのは、ろくなことはないです。全面禁止が一番！

2003/4