管理人は腸つらいよ   
マンション管理最前線

 聖徳太子 じゃないよ 



 この仕事というのは、平均するとそんなに忙しいわけではないのですが、忙しい時はすごく忙しいです。なぜか? 用件が重なることが多いのです。

 今までの最高記録

@「自転車駐輪場使用料の支払い手続き」をしていたところ
A「理事長から、点検書類の返却」があり、そこへ
B「火災共済申込みたいんだけど」という住民があらわれ
C「電話が鳴り」
D「すいません、このチラシ配っていいですか?」というバイトのお兄さんがやってきて
E「○○さんへの荷物預かってくれませんか?」と佐山急便が来て
F別の住民が「俺の車に傷をつけた奴がいる」とどなりこんできた。
G同時に、例のいたずら小僧が、玄関ドアをばたばたさせて遊んでいるので注意した。
Hそこへ、もう1台自転車の登録に住民がやってきた。


というのがありました。はっきり申し上げて、私は聖徳太子でもマグマ大使でもケネディ大使でもないので、いっぺんにいろいろなことを言われても対処できません。おまけに、こういう慌しいのに限って、「今、トイレに行こうと思ってたのに」という時に重なります。

 不思議なことに、1時間も誰一人来ないときもあれば、上記のようなこともあります。まったく予測がつかないのが面白いです。そして、もっと不思議なことは、管理人室に来る人たちは、「管理人の姿を見れば、今、手が離せないのはわかるだろう」という時でも、そんなことお構い無しに自分の用件を一方的に言いつけていくことです。この神経は理解できません。
 


2003/12