管理人はつらいよ
マンション管理最前線
襲撃される管理人 |
今、イラクでは連日のように自爆テロが繰り返され、悲惨な状況です。日本も軍隊を派遣しました。アルカイダは「東京も標的にする」と言ってますし、恐ろしい世の中です。
さて、テロリストは管理人の身近にもいます。つい先日、株ム下弦の他のマンション現場で起きた事件を紹介します。
ある日の深夜、管理人室あたりで、ものすごい音がしました。管理人室が襲撃されたのです。窓ガラスが割られ、消火器の粉が一面を覆い、壁にはスプレー塗料で、「管理人死ね!」と大きく書かれています。とにかくめちゃくちゃに壊されたそうです。第一発見者は、「音で起きたが、なんかこわくて見にいけなかった」と言っていて、犯行現場は見ていません。別の住民は、「若者が3人逃げていった。顔はわからないが後姿を見た」と証言しています。
このマンションには防犯カメラはなく、結局、犯人はいまのところわからず逮捕されていません。しかし、その管理人が言うには「心当たりがある」とのことです。
襲撃の数日前、その管理人はポンプ故障か何かで夜中に呼び出されマンションへ行ったそうです。その帰り、駅の近くの暗闇で、バイク窃盗を目撃してしまい、おまけにその犯人(若者3人)のうちの一人がが、担当するマンションの住民だったため、警察に通報し、「○○という男が盗んでました」と証言したそうです。つまり、「警察にちくった仕返しではないか?」のようです。タイミングからするとそれしか考えられないでしょう。
市民の一人として当たり前のことをしても、このようなひどい目にあう。会社からは、「余計なことをするからだ! 黙っていればいいのに」と怒られる。こんなんでは、「見ざる、言わざる、聞かざる」ばかりで、犯罪は野放しになるばかりです。犯罪者住民がいるマンションの管理人は大変です。私も他人事ではありません。
(先日読んだ業界紙には、「今のマンションの管理室には防犯カメラの記録装置が配置されていることが多く、何かマンション内で犯罪が起きた場合に、その証拠隠滅のために、管理人室が襲われ、記録装置ごと盗まれたり、破壊されたりすることが発生している。防犯カメラのために管理人室が襲われる危険性が増えているから注意せよ」と指摘する記事が掲載されていました。)