管理人はつらいよ　　　
マンション管理最前線

＜ボーナス一括払い＞

　クレジットカードの話ではありません。

　管理費滞納の初期対応事務をやっている私としては、滞納が増えると仕事が増えるので、「早くなくなって欲しい」と思います。その中で一番頭に来る人がいます。「管理費のボーナス一括払い」をする人が数名いるのです。この人たちはいずれも賃貸オーナーで、かつ、自動引き落とし口座を持っていません。いくら「自動引き落としにしてください」とお願いしてもだめなのです。そして、払うのは年に２回だけ。ボーナスシーズンの７月と１２月に、まとめて払うのです。ですから、その二月以外は、毎月督促状を発行＆郵送しなければいけません。大変な事務作業＆経費です。３月末には必ず滞納がありますから、年度末の決算では、毎年未収金として処理しなければなりません。未収金があると決算作業が面倒です。ほんとやめて欲しいです。

　滞納者の全組合員に占める割合は、１０〜１５％ですが、賃貸にだけ限ると、賃貸オーナーの約半数が滞納をしています。賃貸ほど、「無関心」「非協力」「暖簾に腕押し」「いい加減」ということが、ここからもわかります。貸さずに自分で住んで欲しいです。


＜犯罪者に優しい国家＞

　今、日本では犯罪が激増し、収監者も増え、刑務所が過密状態になっているそうです。そして、それに関する経費が莫大に膨らみ、国家予算を圧迫しているそうです。
　少年犯罪者に対する手厚い看護などが特にひどい例ですが、「おかしい」と思いませんか？　被害者にはろくな補償もなく、逆にプライバシーを明らかにされて、殺人後もキズつけられるというのに、加害者側は名前すら出ず、膨大な経費（佐世保の少女など、月額１００万円とも言われる）をかけて、”更正”させられます。
　一般の犯罪者も刑務所の費用として、「一人当たり月額２９万円かかる」ということがテレビで報じられていました。我々管理人が一生懸命まじめに働いても手取り１５万円というのに、犯罪を犯した人間に国家が支払っている金額（すべて税金から）が２９万円というのはおかしくありませんか？　私は納得できません。

　管理費滞納者も、滞納しても特にペナルティを与えられることはなく、のうのうとしてます。それどころか、膨大な事務作業＆通信費などを含めた経費が、滞納者に対して、投入されます。これは、他の真面目な組合員が払った管理費から支払われています。

　解せん。

2003/10