管理人はつらいよ　　　
マンション管理最前線

　　町内会のことになると批判ばかりになってすいません。でも、言いたいです。「これだけ、犯罪が増えているのに、個人情報のことが問題になっているのに、なんでやり方を変えないのですか？」と。

　具体的なことを言いますと。

　「市から高齢者への祝い金が出ます。７５歳以上の方は申請して下さい」
「新成人に対し、お祝いが出ます。申告して下さい」といった配布物がマンションへ配られます。

これには、記入欄の表があって、該当者はここに記入して申込むようになっています。そこには、「氏名」「電話番号」「部屋番号」「生年月日」を書かせるようになっています。もろ、個人情報です。こういった表が、この地域のマンションでは当たり前のように、玄関ホール内の掲示板に貼られているのです。玄関ホールというのは、たとえオートロックでも、けっこういろいろな人が入ってきます。郵便配達、クロネコ、ペリカン、そばや、ピザ屋、不動産屋・・・・　住民以外にもたくさんの人がこの掲示板を見ることが出来ます。これは犯罪者にとっては有効な情報です。オレオレ詐欺屋は、高齢者情報をありがたがるでしょうし、変質者は２０歳の女性の情報なんて、最高のプレゼントでしょう。
　当マンションでは、掲示板には貼らず、回覧板として回しますが、これとて、玄関ドアにぶらさがっているのを覗き見するのはいとも簡単です。

　お役所や町内会が、市民のためになる有意義な活動をしているのは重々承知していますが、こういった活動が犯罪者にエサを蒔いていることにも気がついて欲しいです。集合ポストに名前を出さない部屋がいくつあるか、一度ご覧になって下さい。
　これでは、たとえ新成人の該当者であっても、「あんなのに名前書きたくないわ」と申請しない人がたくさん出るでしょう。これでは、意味がありません。だいたい、「住基ネット」があるんだから、申告させなくたって、自動的に把握できるはずです。

　「栗拾いバスツアー参加者募集」といった掲示物も、「この部屋には小学４年生の女児がいる」と教えてしまいます。

　無神経なお年寄りが幹部では、こういったことまで頭がまわらないのかもしれませんが、日々のマスコミ報道（女児殺害　etc..）を見ながら、ちょっと考えてみて欲しいと思います。

（記入欄形式だと、いたずら書きも多いです。高齢者のところに、曽我ジェンキンズとか書いてあったマンションもありました）



　会長殿＆市長殿　よろしくお願いします。

2004/12