管理人は超つらいよ   
マンション管理最前線

集会室の中には、3枚のカレンダー



2014/3





 こういうことって、管理会社が「マニュアル化」しておけばいいのになあ、と思います。でも、会社がそんなことをするわけはなく、私が長年の管理人生活で自分で工夫したことです。でも、同じように考えている人がいっぱいいるでしょうし、知り合いの印刷会社も、そういうふうにしてましたし、えらそうに言うつもりはありません。

 当マンションの「集会室」の壁には、3枚のカレンダーが貼ってあります。別々の場所ではなく、一箇所に3枚のカレンダーが並んで貼ってあるのです。

 「それに、何の意味があるのか? 無駄では?」と思うかもしれませんが意味はあります。実は、そのカレンダーは、「当月」「来月」「再来月」の3種類にわけてあるのです。具体的に言うと、3枚のカレンダーは、今現在、「3月」「4月」「5月」をそれぞれ表示しています。

 集会室で行なわれる「理事会」というのは、普通、「一ヶ月に1回開催」です。ですから、会議の最後は「来月の理事会はいつにしますか? 皆さんの都合のいい日は?」って話になります。当マンションの理事会は「毎月 第三日曜日に固定されている」とかではなく、いつも出席役員の数が少なくて困っているため、毎月、「なるべく多くの役員が出席できる日を選ぶ」という方式になっているので、そこで、毎回、来月のカレンダーを見る必要が出てくるのです。以前は、1枚のカレンダーしかなく、そのカレンダーをめくって、「来月はこんな感じですが。皆さん、どうします?」とか聞いていたわけですが、めくるのも面倒なわけでして。
 いっそのこと、最初から、「今月用」と「来月用」の2枚のカレンダーを貼っておけばいいじゃないか? ってことに気がつきまして。

 そうしたら、「工事関係なんかは、2ケ月後のカレンダーもあったほうが便利だ」とか「定期総会の準備をする際は、3ケ月分をいっぺんに見たい」って意見も出て、「それじゃあ」ってことで、3ケ月分のカレンダーーを貼ることにしました。それで、3枚のカレンダーがひとつの壁に並んで貼られているわけなんです。

 そんなわけで、毎年、こういう感じで運営しているのですが、面倒なこともあります。日本の景気が悪くなって、昔みたいに「余るほどカレンダーをもらえなくなった」という事情があるのです。「3部そろえるのは大変」という年もあります。どこの会社も経費節減で、挨拶がわりの「カレンダー配布」とか「手帳配布」とか「タオルを配る」を取りやめる所が多いです。だから、ここ数年は、「集会室に3部貼ると、管理室の中に貼る物がない」なんてことも起きていて、「しょうがない、管理室用のものは、自腹で揃えるか?」と、100円ショップに買い物に行ったりします。
 また、当然、カレンダーなので、めくる作業が必要なわけでして、理事会の開催の前日は、集会室の掃除もするわけですが、その際に、いっしょに、「カレンダーをめくる」という仕事もしないといけません。これが、けっこう忘れがちで・・・・。

 などと、頭の悪い管理人なりに、いろいろ頭を使っているわけです。