管理人はつらいよ   
マンション管理最前線

鉄部塗装工事 B


終わったことは終わりましたが。


  第3部は書きたくなかったんだけど。

 鉄部塗装工事がやっとこさ終わりました。この業者さん、けっこう「たつ鳥跡を濁す」で、いろいろと汚していったため、清掃パートさんが大変です。
 いろいろな掲示物を貼っていたのですが、それの剥がし方が悪く、あちこちにセロテープの切れ端が残っています。また、逆に、力を入れてテープを剥がしたために、エレベーターの内側の壁に傷がついたりしてます。古いマンションだからいいものの、築5〜6年のマンションだと弁償物です。

 「やっと終わったなあ」と安堵したのもつかの間、工事終了の翌日に、いつもの定期点検に来たうちの会社の設備点検員からSOS発信です。「管理人さん、屋上へ出るフェンスの扉が開かないよ。なんとかしてくれ」とのこと。
 あれれ、ペンキで固まってます。そして、やっとこさ屋上に出たものの、今度は、屋上の貯水タンクの蓋が開きません。このタンクの蓋をとめているボルトが、その上からペンキをべったり塗られてしまったために、それが固まり、ボルトが外れなくなってしまったのです。ほんまにあきまへんなあ。

 実はこういうことはよくあるそうで、前任者の管理人から少し聞いていたのですが、私、すっかり忘れていました。(経験というのは大事ですネエ)
 一歩間違えば、転落死するような危険な場所で、設備員とふたりでタンクの上にのぼり、力任せにボルトを回し、なんとか外しましたが、大汗かいてしまいました。(怖くて冷や汗もタラタラでしたけど) 本当はペンキが固まる前にボルトを回して、こびりついたペンキを落としておかなければならなかったのでした。(というか、これって、管理会社の仕事じゃなくて、塗装会社の仕事じゃないの??)

 そして、その日、もう一件、トラブルが発生しました。各部屋のメーターボックスが、これまた、ペンキでくっついてしまい、開かないのです。ガス検針の人からSOSです。これまた、汗だくで、二人でなんとか開きました。

 その後、その他、けっこういろいろな箇所で、「ペンキが固まって動かなくなった」不具合が発生しました。遊具のシーソーも動かなくなりました。無理やり、そぎ落として、元に戻しました。最後までいろいろありますね。

 皆さんは、私のような失敗はしないよう、しっかり準備してから塗装工事にあたりましょう。


2005/6