管理人はつらいよ   
マンション管理最前線

 ゴミを預かる という仕事が増えました 



ゴミ分類細分化の影響がここにも

 ゴミの分類がものすごく細かくなりました。その結果、「1週間に1回しか出せない」「3週間に1回しか出せない」といった品目が出てきました。
 市民からは苦情が多く出ていますが、「財政の問題で、回収回数は増やせない」と、市は知らん振りです。そのため、われわれに新たな仕事が増えました。

 「管理人さん、家族でしばらく旅行に行くんで、○日にゴミを出せないのよ。悪いけど預かって、当日の朝に出してくれない?」という依頼が急激に増えたのです。特に多いのは、正月やお盆。長期旅行に行く時期です。

 さて、今は8月。これからお盆休みです。一般世間はそうなんですが、われわれ管理人は夏休みがありません。当社は特に仕事熱心な会社なので、本社の事務職は休んでも、現場は休ませないのです。有給休暇で休めないことはないのですが、代理の人の手配が難しく、「有給の申請、ひっこめてくれない?」と言われ、結局休めないのです。

 お盆休みもなく毎日働いているということを知っている住民は、それをあてにして、前述の「預かってくれない?」となるわけです。

 もちろん、「そんなことできませんよ。私の仕事じゃないですよ」と断りますが、「でもさあ、市が勝手に変なふうに制度を変えるのが悪いのよね。私たちの責任はないわよね〜」と反論されます。こっちとしても、「たしかに3週間に1回しか出せなくて、その日はたまたま旅行に行くんじゃ、次回は翌月だもんね。そんなに待ってられないよね。市の制度がひどいよ。しかたない、預かってあげようか」と思ってしまいます。いちおう、理事長とフロント君に聞いたところ、「そうしてくれると助かるなあ。やってくれないか?」と依頼されました。ただし、これは公表せずに、「頼まれたら預かる」という程度にすることにしました。

 でも、こういうことって、口コミで広がるものです。昨年の夏はさほどでなかったのですが、今年の夏は、預かる量が倍増しました。それでなくても、宅配便の荷物を預かる仕事があって、管理人室はいつも荷物がいっぱいです。屋外の物置は空きがないため、管理人室内に置くしかありません。新聞雑誌なんか、汚くないので、玄関ホールに置いておきたいんですが、「放火されるかもしれないし、見た目が悪いから、置いてはダメ」と言われました。やはり、管理人室に置くしかありません。宅配荷物に、ゴミ袋が加わります。狭い室内はいっぱいです。「他人に預けるんだから、きれいに袋に入れて、口もきちんと閉じて出すだろう」なんて、思ってはいけません。中には、すでにウジ虫が沸いている、汚いゴミ袋を預けていく人もいます。神経が信じられません。あまりにひどいのは、仕方なく外(植栽の木の間に隠す)に置きますが、それ以外は、もう1枚外側に袋をくるんで保管します。

 管理人室って、私が数時間過ごす部屋です。(ゴミの分別作業時間が3〜4倍になったため、以前より中にいませんが。) 昼飯も食べます。今は、ゴミの中で食事です。私自身も、ここで休憩する清掃パートさんも、嫌な気分ですが、大きなガラス窓で、外から中が丸見えの管理人室です。前を通る住民だって、「なんなのこの部屋?ゴミ屋敷?」と、嫌な気分じゃないでしょうか?

 市長さん、公務員さん、「ゴミ減量運動」はおおいにけっこうですが、そのしわ寄せをわれわれに押し付けないでくれませんか? 我々は、市から一銭ももらってないんです。それなのに、市がやるべき仕事をやらされてるんです。


 ごみの中で暮らしていると、なんか痒いんですよね。変な虫や細菌を帰宅時に自宅内に入れないように、気をつけなければいけません。自宅で洗濯する量も増えました。

 仕事は増えるばかり。給料は減ってばっかり。やってられないわ。


<新聞屋さんも大変>
 今日初めて知ったんですが、新聞屋さんも「預かりサービス」を始めたそうです。たとえば、「8/1-10の間、旅行に行く」と伝えると、その間の配達を中止して、10日分の新聞をまとめておき、8/11にまとめて、「お帰りなさい。新聞をまとめて保管しておきました」という袋に入れて配達するのです。なかなか手間のかかる仕事ですが、さすが、競争の厳しい商売です、がんばったサービスをしております。えらい。
 

 


2005/8