マンション管理最前線
管理人は超つらいぜよ
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 アスベスト禍 大丈夫かな？ |
アスベスト問題、皆さんのマンションでは大丈夫ですか？
当マンションでは、管理会社も組合さんも何の動きがないんで、調査もなにもないんですが、私としてはちょっと心配な場所があります。それは電気室。ここは、電力会社の所有物のため、我々管理人でさえも、鍵を持っていません。ただ、以前、電力会社の人間が点検に来た時（連絡なしに勝手にやってきて、勝手に帰る）に、たまたまかちあって、「参考までに中を見せてください」と見たことがあります。その時にたしか、壁面に石綿があったような気がします。まあ、住民には関係のない場所だし、あったらあったで面倒なので、だまっています。
ところで、アスベスト（石綿）といえば、私なんか身近なところでは、理科の実験の時間の「石綿金網」です。これなんか、モロに石綿です。古くなると、ボロボロになるので、いたずらして、爪で削り落とした記憶があります。
その後、「石綿には発がん性がある」とのことで、石綿製品はすべて消えた、と思っていたのでしたが、実際は全然消えていなかったんですね。今、当マンションの近くの小学校でも、いまだに石綿金網を使っていたことがわかって、問題になっています。
薬害エイズやＢ型肝炎、フィブリノゲンもそうですが、危険物だと判明したのに、国がほとんど動かないで被害が拡大するという問題が多すぎます。今回のアスベストにしても、発がん性がわかっていながら、使用禁止にせずに、ほとんど放置していました。ひどいもんです。国の責任は大きいです。しかし、担当者である国家公務員は絶対に処罰されません。これって、なんなんでしょうか？ 悪いことをやっても、何の罰もない。裁判で判決があったとしても、国に責任を押し付け、担当者個人が罰せられることはない。
危険であることを知っていて放置することは、「殺人幇助」にあたる大犯罪です。なんで、公務員は絶対に責任を取らないんでしょか？ こういう悪習が国家全体を覆い、無責任国家を作り出しているように思います。ペットの飼い主も、自分の犬が悪さをしても、本人は責任を取りません。子供の保護者も、学校側に責任を押し付け、保護者（＝親）としての責任をとりません。
どうも、日本という国は、「戦争に負けても、最高責任者は何の責任を取らなくていい」という前例にあぐらをかいているようです。最高裁で「仮眠は労働時間」という判決が出たのにもかかわらず、賃金を払わない会社を見逃している労働基準監督署も犯罪者です。国家公務員の諸君！ 悪事を見逃すことは悪いことです。そして、悪いことをしたらきちんと責任を取りなさい！ 今回のアスベストの問題は、原爆を１個落としたくらいの重篤な犯罪です。それなのに、当時の担当者はのうのうと共済年金をもらって生きています。何の責任も取りません。
そんなのおかしいぞ。小泉、改革しろ！
＜続報＞
当地区の小学校・中学校でアスベストが使われていることがわかり、住民が過剰に反応しています。前回の理事会にマンション住民兼ＰＴＡのお母さんが特別出席し、「マンション内にアスベストがあるのかどうか、至急調査して欲しい」と要請したそうです。「調査するのはいいですが、お金はかかりますよ」と、フロントは回答したのですが、理事会では「お金がかかってもいいから、専門家を呼んで調べて欲しい」といことになりました。即決だったそうです。
管理人室のエアコンの修理代は出さない組合ですが、この調査には金を出します。本格的な調査が入れば電気室の中も判明するでしょう。問題は調査の後。見つかったアスベストをどうするかです。剥離処理にもお金がかかります。仕事をさぼっていた役人に過去にさかのぼって罰金を徴収し、対策費用を捻出してもらいたいもんです。役人の責任なんですから。
実はエアコンに続いて、湯沸し用の電気ポット(10年以上使用)が壊れたため、新しいもの（５〜６０００円）を買ってもらいたいな、と思ってるんですが、アスベストのような臨時の出費が続くと、また、「管理人さんが自分で買えば」になりそうで怖いです。
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2005/10&11