管理人は超つらいよ
マンション管理最前線
「お詫び」・・・掲示の挨拶いろいろ |
私に限らず管理事務室にパソコン(またはワープロ)を持ち込んで、各種掲示物を作成する管理人さんはいます。また、OAに頼らずに手書きで作成する人もいます。とにかく、管理人というのは各種掲示物をいろいろと作成する仕事であることは間違いないです。
よそのマンションへ行くと、そこの管理人さんがどのような掲示物を作っているか気になるわけで、じっくりと見てしまいます。そうすると、?と思う言葉があります。
Aマンションの管理さんは、どんな掲示物でも最初に「お詫び」と表題を書きます。「エレベーター点検でご不便をかけます」「定期清掃があり、廊下がすべりやすくなります」「○○号室でリフォームがあり、騒音がするかもしれません」「休日出勤をしたので代休を取らせていただきます」「ゴミ分別のルールを守りましょう」・・・・たしかに住民に多少の迷惑をかけることもあるかもしれませんが、なんでもかんでも、最初は「お詫び」なんです。私からすると、「別に悪いことをしているわけでもないのに」「そんなに卑下しなくても」と思います。管理会社の業務ならまだしも、リフォームとか引越は居住者個人のことで、管理人さんが引っ越すわけではありません。管理人はただ、伝える仲介者でしかありません。お詫びしなくてもいいと思います。
そういう人もいれば、一方では。「急告!」となんでも頭につける人もいます。たしかに急いでいたり、確実に伝えなければならないことを掲示板に貼るわけですから、これでもいいのかもしれませんが、客商売としては不適切でしょう。江戸時代の代官所のお触れみたいでいけません。
「告知」というのもよく見かけますねえ。
「禁止!」というのもあります。管理人からの連絡というのは、「○○しないで下さい」という種類が多いですから、掲示板中、「禁止」「禁止」のラッシュになります。
私の場合は、「お知らせ」とか「お願い」とか、または具体的に「エレベーター点検を実施します」とか、こんな感じで、お詫びは、本当に悪いことをしたときしか書きません。文章はなるべく丁寧に、そして、ほとんど毎回最後のほうに、「ご理解いただきたく」とか「ご了承下さい」とかを加え、「よろしくお願いします」で締めます。以前、「管理人のくせに住民に指図するな」と叱られたことがあるため、ひたすら低姿勢です。
ただ、あまり低姿勢だと、効き目が薄いですし、文字数が増えて見苦しくなります。本当は、「ゴミ出しルール守れ!」とか、一言で命令したいのですが。
それから、その掲示物を誰に読んでもらいたいのか? というのも大事です。
「自転車を持っている人向け」
「駐車場の利用者向け」
「賃貸入居者だけ」
「ペットを飼っている人だけ」
「区分所有者だけ (=賃貸を除外する)」
「外来者向け」
このように、いろいろな分類があります。頭に、「対象者」を書いておけば、「これがオレには関係ないな。読むのはやめよう」という省エネになります。
2005/10
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