管理人は超つらいよ
マンション管理最前線
よそから持ち込まれる古紙ゴミ |
当市では、ゴミの分別方法が細分化された結果、古新聞などの古紙をゴミに出せる日が激減してしまいました。市では、「町内会などの自主的回収を増やしてください」(要するに民間任せ)と指導していますが、町内会によって対応が様々で、「要請に従って回数を増やしたところ」もあれば、「以前と同じ、2ヶ月に1回」というところもあります。
当マンションのように大きなマンションでは、マンション単位で自主的に、回収業者と契約して持っていってもらうことをしています。ここでも、紆余曲折がありましたが、自主回収の回数を増やして、居住者に不便をかけないようにしています。(といっても、その手配もなにもかも管理人の仕事にされていますから、仕事量が大幅に増えました)
近隣マンションの中には、何もアクションを起こさないところがあります。そういうマンションでは、月に1回しか古紙ゴミを出せません。古紙といっても、新聞雑誌だけでなく、牛乳パックやお菓子の箱、その他すべての紙製品が含まれるため、そんなものを1ヶ月間も部屋の中に置いておける余裕は、どこの家庭にもありません。みなさん、苦労されているはずです。
当マンションの場合、「回数を増やしたから、1回あたりのゴミの量は減るはず」と予想していたのですが、実際のところ、予想より古紙の量が多く、とまどいました。「こんなになんであるかなあ?」と疑問に思いました。
マンションの住民というのは、古紙ゴミの出し方ルールも守りらない人が多いです。回収業者と回収回数を増やしてもらう交渉をした際(この交渉もなぜ私の仕事)、「回数を増やすのは手間が増えるんで、本当はイヤなんです。引き受けてもいいですが、禁忌品は絶対に混ぜないで、分別ルールを守って下さい」と念を押されました。そういうわけで、古紙回収の時は、数時間かけて、全部の古紙ゴミをチェックしなければなりません。これもなぜか管理人の仕事にさせられています。
これが大変です。「サランラップの箱についた金属製の刃を取り外す」「ビニール窓のついた封筒から、窓部分を取り除く」「お酒の紙パックの注ぎ口(樹脂製)を取り外す」「裏面にアルミ箔が貼られた紙パックを取り除く」「種類別に分けてまとめなければいけないのに全部ごちゃ混ぜにしている束をほどき、再分別する」「鼻をかんだ後のティッシュを混ぜているのを取り除く」「中身の残った牛乳パック(こんなのを平気出す神経信じられない)の中身を捨て、洗って、切り開いて、乾かして、まとめる」・・・・・・・・・ものすごい手間です。ルール違反する人は全体の3割程度います。いくら掲示物でお願いしても改善されません。
さて、「それにしても量が多いなあ? 変だなあ」と思っていた私ですが、今朝、ある住民から情報を得ました。それによると、「隣のマンションの住民が、うちのマンションに入ってきて、古紙ゴミを置いて行ってるらしい」のです。防犯カメラがないので証拠はありませんが、どうやら本当のようです。お隣さんは、組合も管理会社もやる気がないので、月に1回しか回収機会がありません。おそらく、部屋の中に置ききれない住民が、仕方なく、他人のマンションに捨てているのでしょう。とはいえ、気持ちはわかりますが、うちとしてはやはり困ります。はっきりいって迷惑です。不法投棄は犯罪です。それに、完全に分類してあればいいんですが、そんなのは少ないですからね。
お隣の管理人さんは面識はありますが、あまり親しくはありません(やる気のない人なので)。それに、うちの住民のペットがお隣でオシッコすることもあり、あまり強くはいえないんです。いちおう、「こういう情報があるんだけど」とは伝えておきました。「お隣に捨ててはだめです」という掲示を作ってくれればいいんですが。
それにしても、行政の怠慢の尻拭いをするのが、いつも、「管理人の仕事」って。なんなんだろ?
<お願い> 当HPは閲覧に際し、購読料をとることはしておりません。有料メルマガなどもありません。でも、もし、ご協力いただけれるのであれば、アマゾンで買い物をする際は、このバナーよりアマゾンサイトに入って購入して下さい。当貧乏管理人の生活費の足しになりますので。なにとぞ、よろしくお願いします。