管理人は超つらいよ　　　
マンション管理最前線

泉佐野市の挑戦が失敗 犬税の導入

2014/８

　こんなニュースがありました。


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路上に放置される犬のふんの対策費用を賄うため、大阪・泉佐野市は、犬の飼い主から１匹あたり年間２０００円を徴収する「飼い犬税」の導入を検討してきましたが、市に登録されている犬の数と実際に飼われている犬の数とに開きがあり、公平な課税ができないなどとして導入を断念しました。
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　実は、犬にかかる税金というのは「犬頭税」といった名称で、戦後、財源に苦しむ自治体が徴収していました。総務省によると「1955年には2686の自治体」で犬税が設けられていた、という記録が残っています。昔は、「犬を飼う」ことは贅沢だったので、税金をかけたのです。税金を払えるくらいの金持ちじゃないと、昔は、犬を飼えなかった。ということです。今は、「管理費等を滞納する貧乏人でも、犬を３頭飼う」といった、おかしな時代になりました。

　さて、今回、問題になった、「犬の登録」、ということについてですが、厚生労働省のHPを見ると。

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＜犬の登録と狂犬病予防注射は飼い主の義務＞

犬の飼い主には、

(1) 現在居住している市区町村に飼い犬の登録をすること
(2) 飼い犬に年1回の狂犬病予防注射を受けさせること
(3) 犬の鑑札と注射済票を飼い犬に装着すること

が法律により義務付けられています。

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　そう、実は、日本で飼う、すべての犬には、法的に「登録の義務」があるのです。それが、今回の泉佐野市の例では、「登録しているのは、わずか半数に過ぎない」とのことです。（その数字だって、実際に飼っている数を正確に把握するのは無理だから、はっきりはわからない）
　税金を課す場合は、当然、市に登録されている犬に対してだけ課されることになりますから、「まじめに登録した人が金を払い、無登録という犯罪を犯した極悪飼い主は、金を払わなくていい」ってことになります。こりゃ、不公平です。

　本当なら、ペットショップで購入する際に自動的に役所に登録されるようにすべきなんだけど、そういう制度もできていません。（役所が悪い）

　それにしても、現在の犬の飼い主というのは、ほとんどが犯罪者です。だって、予防注射を受けさせない飼い主もたくさんいるし、「鑑札＆注射済票」を装着した犬なんか、皆無ですから。（私がガキの頃は、ちゃんとしている人が多かったですけど、今は、ひどい。小型犬が増えたのも要因。「装着率＝９％」という調査結果もある）

　「犬はうちの家族なんです！」とか言いながら、「住民登録」もしてないって、おかしくない？　飼い主は、自分の子供を「無戸籍」にするの？

　てなわけで、犬を飼う輩にろくな人間はいません。当マンションでも、「管理組合に登録して、ペット飼育者会に入会すれば、飼育可能」となっているのに、その登録すらせずに、隠れ飼いしている不良飼い主がいっぱいいます。うちなんか、会費も無料なんだから、経済的負担もないのに。でも、隠れ飼いのはずなのに、マンション内を堂々と散歩させてますが。

　他の、マンション管理人ブログなんかを見ていても、「飼育可能マンションなのに、登録しない人が多い」と書かれています。まあ、とにかく、犬の飼い主というのは、「人間として最低限のマナーも守れない」、どうしようもない連中ばっかりってことです。そんな連中の尻拭いばっかりやらされてる、こっちは大変です。（今も、２軒ほど、共用廊下の上で、ブラッシングをするバカがいて、清掃員さんが泣いてます）

　日本は、大麻を禁止するよりも、もっと危険で他人に迷惑をかける「犬飼育」を禁止すべきだと思います。