管理人は超つらいよ
マンション管理最前線
理事長は外国人 |
当社のフロントマンから聞いた愚痴。
当マンションにも数名の外国人がいて、さまざまな問題を起こして、私の悩みの種ですが、他でも大変なようです。
同じフロントマンが扱っているよそのマンションでは、今年度の理事長が、なんと外国人になってしまったそうです。
どこのマンションでも、「役員就任は輪番制」「理事長になるのはジャンケンで負けた人(”勝った”じゃないです)」という決め方が、嘆かわしいことに普通だそうです。そのマンションでも、ジャンケンならぬクジ引き(外国人のためジャンケンができない)で、スリランカ人の住民が理事長にさせられたそうです。
このスリランカの人、日本滞在5年で、日本語を聞くこと、しゃべることはまあまあできて(ウィッキーさんほどではないにしても)、日常のコミュニケーションは取れるのですが、漢字の読み書きは上手でないそうです。それに、日常会話はOKといっても、管理組合内部のことは日常会話の範疇を大きく超える難解な語句が少なくありません。
「役員を決める理事会の際も、その人はほとんどしゃべらず、”大丈夫かなあ?”という雰囲気をプンプンさせていたのに、他の出席役員は、”自分が理事長でなくてよかった”という安堵の顔をするだけで、”この人でいいの?”と疑問を呈する人はゼロだった」そうです。
さて、いざ理事長に就任してみると、「ほとんど何もできない」「コミュニケーションを取るのも一苦労」だそうです。おかげで、本来理事長がやるべき仕事の大部分がフロントと管理人に押し付けられているとのこと。「理事長がやるのは理事長印を押すだけで、こっちの仕事が増えてたまったもんじゃない」と嘆いています。理事長としての判断が求められることも、「ワタシワカナンナイカラ、○○サン(フロントの名前)ニゼンブオマカセシマス」と下駄を預けられるそうです。なんでもフロント任せというのは、ある意味楽ですが、「地上デジタルの対応問題」「ブロードバンド化」「防犯カメラ設置」「管理費滞納者多数」「地域の治安悪化」「自転車置き場不足」・・・・と難題山積の状況で、管理会社にすべてお任せは困るそうです。
また、そこの管理人いわく、「会って、対面で話せば、なんとかコミュニケーションが取れるんだけど、この人、勤め人でおまけに独身、昼間に会うことはできずに、連絡は電話か手紙。これだと、1回で理解してくれることは少なく、誤解も多い。日本人同士だといたって簡単な連絡でも、外国人相手では何倍も手間がかかる。仕事が増えてたまんない」と愚痴っているそうです。
フロント君の今の最大の課題は、「ワタシカンリキヤクリカイデキナイカラ、ゼンブエイゴニヤクシテクレマセンカ?」と依頼されていること。「なんとかやってみます」と返答したそうですが、たしかフロント君は英語が苦手だったはず。おそらく、全部訳した頃には、理事長は代替わりしているでしょう。私は英語得意ですが、「俺が代わりに翻訳してあげようか」などというお人よしではありません。当然黙ってました。
とにかく大変です。外国人を差別する気はないですが、外国人に理事長を押し付けるのはちょっと無謀じゃないでしょうか? 「日本人である副理事長に実権を任せたらどう?」と私はアドバイスしております。さて、どうなることか?
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