管理人は超つらいよ   
マンション管理最前線

ゴミ分別方法 マイナーチェンジ

安易に変更しないで下さい。お役人様。


 
 ゴミ分別が細分化されてから、管理人の仕事は直接間接を含め、2倍以上に労働量が増えています。この方法を制定したお役人は、我々の苦労をわかっているのでしょうか? いいえ、全然わかっていません。役人はただ指示するだけ。あとはシランプリです。特に、ゴミ分別をめぐる「住民とのいさかい」は、精神的に非常に参ります。

 さて、制度というのは、一度決めたら安易に変更してほしくありません。その修正作業、変更を周知徹底するために莫大な労力がかかるからです。しかし、役人はバカなため、簡単に変更します。というか、市民をバカにしてるんです。

 今度の4月から、プラスティック容器包装の分別方法がマイナーチェンジします。具体的には、「歯磨きのチューブなど、いくらきれいにしようと思ってもきれいにできないものは、プラ(リサイクルする)としては回収せずに一般家庭ゴミ(焼却処理)にする」という変更です。今までは、「プラ」マークがついているものはどんなものでも、プラとして回収し、リサイクルにまわしていました。しかし、チューブ類などは、いくらきつくしぼっても、絶対に中身が多少は残るものです。また、シャンプーなどの洗剤の容器は、大量の水を使わないと、中をきれいにすることができず、「分別のために、シャンプー容器をきれいにするのは、水の無駄ではないか? 排水処理施設に過大な負担がかかるのでは?」と批判されていました。まじめに環境問題に取り組み、市の方針に従う住民は、大量の水を浪費して、シャンプー容器をきれいに洗い、「そんなこと面倒くさくてやってられないよ」という人は、一切洗うこともせず、ひどい人は中身が少し残っている使いかけのシャンプーまで「プラ」ゴミとして出す人がおり、処理施設では悲鳴をあげていたそうです。その結果、当初の市の方針「プラ表示のあるものはすべて、リサイクルする。住民は、容器をきれいに洗ってから出してください」というのは、撤回され、この4月から、「汚れているプラ容器はリサイクルできませんから、燃えるゴミに出してください」と方向転換し、環境政策は大きく後退します。

 私は、こんなこと、最初からわかってました。「この街の住民がそんな細かな、手のかかることするわけないじゃないか?」「真面目にきれいにする住民は、水道代が高くなり、大量の汚水発生で、環境に負荷をかける、矛盾する行為だよ」と、私は、「来年から分別方法が大きく変わります」と市が大きく前宣伝広報していた段階で役所に意見を言っていました。
 ゴミの最前線にいる人間なら誰しもわかることです。しかし、市は私の意見には耳を貸そうとせずに、愚策を断行しました、そして、今度、私の意見どおりになりました。なんていうバカな役人なんでしょうか? こんな大ばか者が、マンション管理人の数倍の給料をもらって、ろくに有効に働いていないのかと思うと情けないです。

 あんまり、頭にきたので、役所に、「なんで、私が最初にいったとおりにしなかったんだ。いまさら変更なんかするな。全住民に変更を周知徹底させるのはどれだけ大変かわかっているのか!」と言うと、「いいえ、今回の変更は市民の皆様のご希望に沿った変更でして・・・・・ 今月の市の広報にもちゃんと載せますから・・・・」とバカなことを言ってます。役人は絶対に自分たちの施策が間違っていたことを認めようとしません。「すいませんでした。我々の希望的観測が浅はかでした」とでも、正直に謝れば、こちらも納得しますが、役人の応対を聞くと、ますます頭にきます。だいたい、ゴミの分別に関することは男性職員よりも、女性職員(特に既婚者)のほうが実生活の体験が役に立って適任じゃないんですか? それなのに、担当職員はいつも男性しかいません。こいつらは自分の家庭できちんとゴミ分別をやってません。せいぜい、「あなた、このゴミ出しておいてね」「うん、わかった」と、運び屋しかしてません。実際に分別しているのは奥さんのほうです。今の厚生労働省の少子化対策にしても、女性の問題なのに、男性職員ばかりで対応してますが、男にはわからないこともたくさんあるんです。適材適所で配置すべきです。ほんと、
役人は、国も地方もバカや役立たずばかりです。 デパートの下着売り場の店員は男か? 女性でしょ。
 
 
さて、問題はこれからです。一度、住民に徹底させた分別方法を「4月から変わりますのでよろしく」と簡単に変更などできません。大きな混乱が生じます。市は1枚の紙切れを渡すだけですが、現場の最前線の我々は、その内容を全住民の頭の中に叩き込まなくてはなりません。そして、それに対応できない住民が出したゴミ袋を、袋を開けて、中身を取り出して、再分別しなくてはなりません。ものすごい労力です。これは、本来、バカな役人が自分たちの無能の責任を取ってやるべきことなのに、なぜか、我々にやらされるのです。たまったもんじゃないです。日本たばこも、「携帯灰皿を持ちましょう」とか「吸殻は投げ捨てないで」とか、口で言うだけで、駅の周辺でポイ捨てされた吸殻を掃除しているJT社員などひとりもみたことはありません。あいつらは口先だけです。実際の掃除はボランティア市民がやっているのです。さすが、もと国営企業、役人と同じです。

 組合さんもなにもしてくれないし、今回もまた、私が自分で資料を作って、全戸に配布したり、掲示板に貼ったりしなくてはならないでしょう。こういった、マイナーチェンジがしょっちゅうあるので、みんな混乱してます。以前貼り出して、ずっと貼ってある「ゴミの分別方法が変わりました」という大きなポスターにも、一部訂正を加えなくてはなりません。ほんと面倒です。

 大きな制度変更をするときは事前の準備を十分に行なってから、「これでいく。今後変更はしない」という覚悟の上で制度を変えてください。安易に、そのあとに二転三転するのは大迷惑です。ゴミのことなんて、当市は後発自治体で、先発自治体での実績経験がいくらでもあり、それを勉強すれば、今回の事態だって十分に予想できたはずなのに、そういった念入りな準備をしなかったバカ役人の責任です。こんなバカはクビきって、
実践経験豊富なマンション管理人を市の正式職員として採用すればいいんです。そのほうがよほど市民のためになります。マジで。

 ただ、今回の変更は、事前に広報するだけましです。何も知らせることなく、いつの間にか変わっている変更も過去に何度かあります。市の方針が間違っていたことを広報するようなものですから、本来隠したいのでしょう。何も知らされてない我々がどれだけ混乱するのか、役人は考えないのでしょうか? 
バカモン!
 
 ところで、今回の変更以外にも、「おそらく、苦情殺到で、今後さらに変更を迫られるだろう」と予想している、分別方法に関する問題があり、気になって、役所に電話をかけてみました。
 「これも問題じゃないの? 現状のままだとリサイクル工場は大変でしょう?」と尋ねると、「うちは業者さんに預けているだけで、工場の中でどうやっているかは知りませんから (俺には関係ない)」というありがたいお答え。「ちょっと、待ってよ、おたくはリサイクル工場の中でどういう工程で作業が行なわれているのか知らないの?」「民間企業の内部のことに市は関われませんから・・・」「はあ、なにそれ? 業者に渡せば、そのあとは知らん振りってわけ?」「行政はそういうものですが、何か?」 ・・・不毛な議論。おまえは「おぎやはぎ」か!

 なんと、行政は「リサイクルして、○○になって生まれ変わります」と宣伝しているくせに、実際は、工場に預けた後のことは何にも知らないのでした。これじゃ、自分の知りたい情報が得られないため、その工場の業者の電話番号を役人から教えてもらい、現場の声を聞いたら、結構大変なことになっているらしく、いまだに、人海戦術で違反ゴミを選別しているとのこと。「住民が出したゴミをそのまま、ラインに乗せられないですよ。異物がたくさんあって・・・」とのこと。「ところで、市役所の担当職員って、この工場の内部のこと、なんで全然知らないんですか?」と聞くと、「役人なんてそんなもんですよ。最初のうちに数人が見学にきただけです。今は誰も来ません。興味ないんじゃないですか? ちょっと残念ですけどね。市民からの問い合わせに対しても、いい加減な答えをしているようですし」

 しかし、市の広報物では「資源ごみリサイクルに関する詳しいお問い合わせは・・・」と、番号が案内されていて、その電話に私はかけたんですが、そこの役人が実は何もリサイクルのことを知らないなんて。情けない自治体だなあ。ある意味、マンション管理業界よりもいい加減。

「打たれ弱い」「キレやすい」役人

 ゴミの分別が細かくなってから、 なにかと市役所職員に電話をすることが多くなりました。しかし、机に座っているだけの無知な役員の返答に、「おまえら役人は現場の状況をまったく知ろうとしない。大バカ野郎だ!」と憤ることがよくあります。役員の無能さには過去の蓄積がたくさんありますから、私もすぐにキレてしまいます。
 私なんか、しょっちゅう、マンション住民から「バカヤロウ!」と罵られていますから、慣れているのですが、上層階級温室ぬくぬく育ちの縁故採用の多い、当市の職員は、こういった言葉を自分が言われることに慣れていないんでしょう。「え? 今、あなた、私に向かって バカヤロウって言いました? 何てこと言うんですか!」「バカヤロウにバカヤロウって言って何が悪いんだ。あんたが、現実を何もしらないから、バカヤロウっていったんだ」「ひどい! あなたは基地外だ。精神病だ。頭がおかしい。頭がおかしい人とは話せない。 ガチャ!」と一方的に電話を切ってしまう、大ばか者がいます。切らない奴でも、その後の口調が明らかにおかしく、興奮する奴や、「謝るまで許さない」と言って来る奴など、いろいろいます。お役人さまは、他人から、バカにされることなどないのでしょう。言われ慣れていないようです。ひどい奴だと、「私に向かってバカヤロウと言うなんて、あんたのほうがバカヤロウだ」と反撃してくるバカもいます。

 こんな連中に市役所の重要な仕事を任せているのかと思うと情けないです。現実の厳しい社会でもっともまれたほうがいいぞ。不二家のお客様センターにでも一ヶ月くらい研修させると、打たれ強くなるよ。


  



この市は市長がほんとバカ野郎なんです。
(選んだ有権者がバカということなのかな)

2007/3