管理人は超つらいよ
マンション管理最前線
トランクルームがあるといいのに |
知人のマンションに行ったとき、「トランクルーム」というものを見せてもらいました。半畳ほどの狭さなんですが、高さがあるので、けっこうたくさんのものが入ります。「スキー板 靴」なんか入れるのにちょうどいいです。
さて、当マンションの場合。ゴミの分別が細かくなってから、「ゴミ箱ばかり増えて、部屋が狭くなった」「2週間に1回しか回収しないゴミをいつまでも家の中に置いておきたくない。不潔」といった声が出るようになりました。ヒューザーのマンションみたいに広いわけではありませんから、特に家族が多いところは大変です。
「消臭剤の売り上げが増えた」と、ホームセンターでパートをしている奥さんが言ってました。たしかに、生魚が入っていたプラトレーを何日も置いておけないですよね。部屋中臭くなります。
その影響が出ています。「ゴミ収集の曜日を守らずに勝手な日に出す人が増えた」「前の日に、自室前の廊下にゴミを置いておく。(朝、出勤時にゴミを出す)」 そして、意外なところで、「メーターボックスの中にゴミを保管しておく人が急増」ということが起きています。
当マンションでは、電気量は各部屋の表札の上のところにあるメーターで計測しています。水道は管理棟の裏手に「集中検針盤」という機械があって、そこ1箇所ですべての部屋の使用量がわかるようになっています。ガスメーターはメーターボックスの中にあるため、メーターボックスの扉を専用の鍵で開けて、中を調べます。この際、ゴミ袋がじゃまして、「管理人さん。ゴミが多くて、検針が大変なんだけど、なんとかなりませんか?」と、検針員がぼやいています。曜日によっては、ボックス内がゴミ袋だらけになっているときもあり、その場合は、ゴミをいったん取り出してから、ガスメーターを調べなくてはならず、「ただ、見るだけ」だった以前と違って、能率が非常に悪くなったそうです。
でも、家庭内の事情を推測できる私としては、「メーターボックスの中には何も入れないで下さい」とは言えませんね。以前、1回、理事長に相談したときも、「実はうちもそうしてる」ということで、とても禁止できる状態ではありませんでした。たしかに以前と比べて、ゴミが家庭内に保管されている期間が長くなりましたから、こういう事態になるのは当然のことです。
「トランクルームがあったらいいのに」と、今つくづく思います。行政は制度変更をする際に、こういう影響まで考えてやって欲しいなあ。