管理人はつらいよ   
マンション管理最前線

ティッシュペーパーの箱のビニール





 
 ティッシュペーパー。生活上の必需品です。特に、私は花粉症なので、これからお世話になる季節です。

 さて、
古紙回収の日の管理人の仕事のひとつ。それは、「古紙として出されたティッシュペーパーの箱の整理」です。「つぶしていないものをつぶす」、そして、非常に手間がかかるのが、「取り出し口についているビニールをきれいにはがす」という作業。これが相当な時間がかかります。

 古紙リサイクルの際に、異物(ビニール)が入ると困るため、当市では、「ビニール部分をきれいにはがして下さい。そして、それは、プラゴミとして出してください」と言っています。言うのは簡単ですが、けっこう大変です。私は、もう何千箱も処理してきましたので、コツもつかみ、非常にうまくはがせますから大丈夫ですが、こんなこと全市民に強要するのは無理です。(役人というのは、アホなんだよ)


 ティッシュの取り出し口のビニールはなぜあるかというと、「スムーズに引き出せるよう」「一度に何枚もの紙が出てこないよう」にあります。しかし、当市のような自治体が増え、「あのビニールがじゃまなのよ。なんとかならない?」(高畑淳子さんの口調で)という市民の声が大きくなり、メーカーでも考えたのでしょう、ビニールのない画期的な製品が売り出されています。写真を参照。

 「エコボックス」とかいうそうです。私も、「これはいいなあ」と思って、早速買いました。ネットで見ても、「こういうのがあるのよ。みんなも使ってよ」といった書き込みがあり、「これがあれば、面倒なビニールはがし作業の問題が解決するだろう」と私も喜んだのですが・・・・・

 特許もとった製品ということですが、現実はそんなに甘くないです。

「取り出しにくい」・・・ビニールというのは偉大だなあ、と痛感しました。ビニールがないだけで、全然違います。
「取り出しの際に埃がすごい」・・・・ガガガと無理して引っ張るため、ティッシュの紙が、箱の紙に接触して、やわらかいほうのティッシュの紙がこすれて、削られて、その結果、埃が舞います。けっこうすごい量で、箱の周囲が真っ白になります。この掃除も大変ですし、この埃が舞うことで、「花粉症による鼻水のためティッシュを使う。そのティッシュを使う際に、埃が舞い、花粉症が悪化する。鼻水がもっと出てきて、もっとティッシュを浪費する」という悪循環が発生します。

 そんなわけで、私自身も、この新開発ティッシュは5箱使っただけであきらめました。他の住民も同様のようで、「ビニールはがすの面倒だから、エコボックスを買ったけど、あれ使いにくくてだめだわ。やっぱり、ビニールがないと」と、皆さん、一度買っただけで、二回目はないようです。地元のスーパーでも見かけなくなりました。

 ホクシーさん、もうちょっと製品開発がんばらないとだめだよ。古紙偽装も困るけど、こういう中途半端な不完全商品を売り出すのも困るなあ。

  エコな生活、難しいです。


2008/1