管理人はつらいよ   
マンション管理最前線

JP(日本郵便)が始めたダイレクトメールサービス






配達地域指定郵便物(タウンメール)


 
  こういう記事を書くとJPの宣伝をしているみたいで嫌なんですが、まあ、お付き合い下さい。

 このところ、「最近、チラシやDMばかり増えて、すぐにポストがいっぱいになっちゃうわね。ほんと迷惑だわ・・・」といった声をよく聞きます。当マンションでは、「エロ系、高利貸し系、ギャンブル系」以外であれば、チラシ配布を認めていますので、大量に入るのです。(エロ系でも、夜中に来て投函している輩がいます)

 最近増えている原因がわかりました。それは、上にコピーしました、「JPのタウンメール」というものです。

 これ、ようするに「チラシ配布」と同じなんです。新しい商売としてJPが考え付きました。例えば、「○○駅前に、サトーココノカ堂が新規オープン」といったような、「不特定多数」の住民に宣伝したい場合に、「ご指定の地域の全世帯に配布します」というサービスなんです。やっていることは、そこらへんのホームレスさんのアルバイトの「チラシ配布」と同じなんですが、JPの制服を着た職員が、普通の郵便の配達と同時に、チラシを配っているため、外見ではチラシ配布に見えません。

 当マンションではさほど問題視されていませんが、他のマンションでセキュリティにうるさいところは、「チラシ配布一切禁止」というところもあり、そこでは、今ちょっとした問題になっているそうです。

 「チラシ配布禁止なんだから、郵便屋のチラシ配布もだめでしょう」という意見が出ていますが、「普通の郵便といっしょに配られたらわからない。注意のしようがない。どうしよう」という意見もあります。管理人さんも大変です。「一切ダメ」と断った管理人さんに対して、配達職員は「全世帯に配布するという条件で契約しているため、配布しないとだめなんです」「これはチラシではなく、あくまでも郵便物です」と食って掛かってきたそうです。う〜ん、民営化おそるべし。私が思うに、「全世帯に配布を確約」という契約を結ぶこと自体おかしいと思うんですけど。

 なにしろ、毎日郵便配達して町内を回っているわけですから、そのついでにチラシを配布するのは非常に効率がいい、「一石二鳥」の商売です。今後ますます増えそうです。実際増えています。でも、当マンションでも困っているのは、サラ金とかパチンコとか、そういうのも配布されることです。テレビCMもパチンコだらけになって、モラルが低下してます。(なにしろ、違法民間賭博ですから) 理事長に対して、「マンション単位で郵便局に苦情を言ったほうがいいですよ」と提案してますが、さて、どうなることか。

 小泉の私怨のせいで、無関係の人間が被害を受けています。
 
 



2008/2