管理人はつらいよ　　　
マンション管理最前線

ＡＶ　　捨てるのも一苦労

サンケイニュースより


　上記のような事件がありました。男として、この気持ちなんとなくわかりますねえ。

　今日のゴミ集積場。プラスティック容器包装ゴミの回収日なのですが、「同じプラスティックだからいいだろう」と思ったのか、ルール違反ゴミであるＶＨＳのビデオが、市販のビデオソフトのような立派なケースに入った状態で、２００本くらい出ていました。
　今は、ＤＶＤレコーダーの時代ですから、ＶＨＳのテープをまとめて捨てる人がけっこういます。「ＮＨＫ紅白歌合戦２０００年」とか、手書きのタイトルが入っていたりするもので、「うわ〜、懐かしいなあ」なんて思います。
　ただ、今日見たＶＨＳは、そういった「生テープに自分で録画したもの」ではなくて、市販のビデオソフトの形態でした。しかし、タイトルジャケットの紙は抜き取られていて、なんのビデオなのかわかりません。薄いビニール袋に大量の重いビデオテープを入れていたため、私が片付ける際に袋が破れてしまい、中身が出てしまいました。ケースが開き、中のテープそのものが転がり出たものもあります。そのテープを見ると、ステッカーが剥がされています。よく見ると、　完全にはがし切れていないものが何本かあり、そこには、うっすらと「****」といった文字が見えます。どうやら、ＡＶを捨てたようです。おそらく、そのまま出すと恥ずかしいので、タイトルのジャケットを抜き取り、ステッカーもはがしたのでしょう。これはけっこうな手間がかかっています。
　
　古紙回収の時も、「おそらく雑誌だと思うが、表面を新聞紙で覆ったものの束」が出たことがありました。「これは新聞なのか？それとも雑誌なのか？」、分別して回収しなくてはならないため、表面の新聞紙を破くと、中には成人向け雑誌が入ってました。どうやら、それの表面を隠すために、新聞紙で包んだようです。苦労してますね、みなさん。

　また、冬のある日、すでに暗くなった時間に、車で当マンションにやってきて、ゴミ置き場に大量の本を捨てていた人がいました。マンション住民ではない外部の人です。その本も成人向け雑誌でした。困るんだよね、こういうの。

　「ＡＶを捨てるのは恥ずかしい」なんてことを気にせずに、堂堂と捨てる人もいます。これは別にいいことなんですが、さすがに他のみなさんと顔をあわせる、「当日の朝」でなくて、たいていは前の晩に出します。でも、前の晩に出すと、「うわ、エロ本がある」と気がついた人が、結束した本の束を解いて、自分の好きな本だけ抜き出して持ち帰ってしまうことがあります。束を解いたあとはほったらかしですから、その本が散乱することになり、このゴミ置き場は「子供が入ってはいけない」となってしまいます。こういったことを避けるために、成人向け雑誌が、事前にゴミに出された時は、私が気がついた場合は、一時的に、物置に保管しておきます。この、保管するために、成人向け雑誌の束を持っている姿を、住民に見つかると、すごく恥ずかしいです。「あの管理人、成人向け雑誌だけ保管してるわよ。変態よ」とか思われてしまうかもしれません。

　今は、ＤＶＤの時代になったので、かさばらないでこっそりと捨てられますから、これからは楽かも・・・・


　

2008/2