管理人は超つらいよ   
マンション管理最前線

不祥事続きの消防署 ここもひどかった





 「放火犯 捕らえてみれば 消防士」

 こんな時事川柳があるくらい、消防士や消防団員による放火事件があとをたちません。

 また、「消防学校でのシゴキ〜死亡」「消防士による痴漢、婦女暴行」「消防士が泥酔して傷害」、「泥棒」,「スカート内を盗撮」、「無免許運転」「飲酒運転」・・・・・ まあ、とにかく、「よくやるよ」って言うくらい、不祥事を連発させてくれます。いまや、警察といっしょに「不祥事オリンピック」の金メダルを目指してはりあっているかのようです。とにかく、体育会系の公務員というのはろくなもんじゃないです。
今の日本、公務員によって沈没寸前です。
 また、消防の本体の仕事でも、埼玉のドンキホーテ放火事件の時には、119通報の応対をした消防署員の不適切な応対により、店員の貴重な命が奪われました。この事件など、
消防署が市民を殺した、といっても過言ではありません。遺族は消防を訴えています。

 さて、こういうのは「対岸の火事」と思いがちですが、ところがどっこい、地元でも起きてます。

 当地域、ここ数年放火事件が増えてます。大半がゴミに火をつけるものです。原因のひとつは「ゴミ分別細分化」です。古紙回収が厳格化されたことで、最高の可燃物、「紙」がまとまって置かれることが増えました。「プラスティック」も同様です。ちょっと火をつけただけで、すぐに燃え上がります。また、意識的な放火でなく、「火のついたタバコをポイ捨てしただけ」であっても、それがプラスチック容器のゴミ袋に接触しただけで、簡単に火事になります。

 とはいえ、規則どおりに、「当日の朝8時までに出す」としてくれれば、放火は起き難いです。放火は夜行なわれるからです。犯人は花火感覚ですから、明るい昼間に火をつけても面白くないです。しかし、この町の人は、ルールなど守らない人ばかり。前日の午後にはすでに翌日分のゴミは出ています。これじゃ、放火魔に絶好の獲物です。

 今日、昼ご飯を食べた食堂で近所の管理人仲間から聞いた話です。ちょっと複雑でややこしい話です。


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残業で、終電で帰宅した住民Aさん。翌日は休みなので駅前の居酒屋で一杯ひっかけてから帰宅の途へ。時刻は深夜2時をまわっています。
 駅からちょっとのところ、住宅街に入ったすぐの場所で、ゴミ集積場のゴミが燃え上がっています。それを見てすぐにAさんは119番通報(この際、Aさんは、氏名、自宅の住所や電話番号を聞かれる)。通報している電話中に、すでに「ウ〜」と消防車の音が聞こえてきました。どうやら、別の人がすでに119番通報していたようです。「たいした火でもないし、これなら、もう大丈夫だなあ。市民としての義務ははたした」と安心し、家に向かったAさん。
 約10分後、自宅のマンションの玄関前に到着した時に、Aさんの携帯に消防署から電話が来ました。「火事は消しました。連続放火事件のものとだと思われますので、すいませんが、発見した時の様子をもう少し詳しく教えていただけませんか? 」「目撃といってもただ、火がついているのを見ただけですし。私はすでに自宅の前までに来てますし、今から現場に戻るのは嫌ですよ」「とにかく電話だけではあれですから。(「あれ」って言葉を使うのも変) 今、現場で消火にあたった消防隊員がそのあたりにいますので、Aさんの自宅へ向かわせます。その隊員に話をして下さい」「あ、はい、わかりました。でも、家人は今寝ているはずで、起こしたくないんで、私は部屋には戻らずに、マンションの玄関ホールの中で待ってます。その消防隊員さんには、”部屋には向かわずに、玄関ホールで会うように”伝えておいてください。いずれにしろ、ここはオートロックのマンションなので玄関ホールのロックを開けないと中には入れませんが。勝手にインターホンなんか押さないで下さいね。そんなことをしたら、家人が起きますから。うちの家族はこの時間は熟睡しているんで、絶対に起こしたくないんです。」「はい、わかりました」

 Aさんは、疲れた体なのに自宅に戻ることができずに、マンションの玄関ホールの中で、消防隊員を待っていました。しかし、10分経過しても、車の音は聞こえないし、隊員の姿も見えません。
 「おかしいな。”玄関ホールで待ち合わせ”と言ったし、このマンションはここを通らないと中には入れないし」と不思議に思っていたら、Aさんの携帯に見知らぬ番号から着信。出てみると「○○消防署のCと申します。Aさん、今どちらにいらっしゃいますか?」「どちらって、玄関ホールに決まってるじゃないですか? そういう約束なんですから」「え? 玄関ホール? 私はそんなこと聞いてませんが」「聞いてません? ってあなた何言ってるんですか? だいたい、今、あなた、どこにいるんですか?」「今、Aさんのお宅の前です」「え? お宅の前って、私の部屋の前にいるんですか?  行かないで下さいって言ったでしょ! え? ここはオートロックのマンションですよ。玄関ホールを通らずになんで部屋に行けるんですか? とにかく、私は玄関ホールにいますから、すぐに降りてきてください」

 Aさんは、「すでにマンション内に入ってるということは、エレベーターで降りてくるだろう」と思って、エレベーター前で待っていたら、消防隊員はさにあらず、外からやってきて正面入り口から中に入ってきました。 Aさんは????です。 やってきた消防隊員はなんと4名。
 「いったい何をやってるんですか? 私は、こんな深夜なんだから、自宅に来られると迷惑だから、玄関ホールで待っています、とちゃんと言いましたよ。」「いや、あの、私はそんなこと聞いていません。」「聞いていないって、”連絡”が一番大事な仕事なのに、そんないい加減なことでいいんですか?。ところで、あなたはうちの部屋のインターフォンを押したんですか?」「はい押しました。1回押したんですが、お返事がないので、Aさんの携帯に電話したわけで」「あ、そう。それならよかった。こんな夜中に消防士がやってきたなんて知ったらパニックになるだろうし。しかし、なんで玄関ホールを通らないでうちの部屋に行けるの?」「いえ、マンションの裏側に到着したら、廊下に人影が見えまして、その人に呼びかけて、非常階段の鍵をあけてもらって中に入りました。」「はあ、だいたい、あなた方はなんでわざわざマンションの裏側に行ったんですか? 普通は正面玄関から入るでしょう。泥棒じゃないんだから。”オートロックだから”って言ってあるのに」「いえ、聞いてませんでした」「聞いてませんって、なんなんですか、消防署内の連絡はどうなってるんですか? だいたい、地元の消防署員なら、○○マンションはオートロックであることも、当然の業務情報として頭に入れておくべきことじゃないの? もし、緊急事態が起きた時に、オートロックか否かということは大事なことでしょう。勉強してないんですか?」「いや、あの〜、知りませんでした」「情けない人たちだなあ。とにかく、どっちにしても、普通は玄関ホールから入って、郵便ポストで名前を確認するとか、このマンションの部屋番号の構造を確認するとか、そういうことをしてから中に入るでしょう。わざわざ裏側にまわるのが理解できません」「いや、あの、そのほうが道が近かったので」「何言ってるんですかあなたたち。それに、私の部屋は、集合ポストには名前は書いてありますが、部屋のドアのところの表札に名前は出してないですよ。こんな深夜に、相手先を確認しないまま、ピンポンを押すんですか?」いや、あの、それで、まあ、1回押しても返事がないんで、携帯に電話したわけでして」「おいおい。普通は、先に電話するんじゃないの? あなたたち、公務員として常識ないよ。プンプン!」・・・・・

 その後、Aさんは、「ゴミが燃えているのを見ただけで、誰かが放火した現場は見ていない。放火犯人逮捕につながる様な情報は何もない」ことを話して終わりました。「だいたい、こんなこと電話だけで伝わるだろう。なんで、わざわざ自宅にまで押しかける必要があるのか?」と憤慨したそうです。

 そして、自室に帰宅したAさん。家族を起こさないようにきわめて静かに部屋の中に入ろうとしたのですが、鍵を開けたとたんに電気がつき、家族が勢ぞろいで一斉に玄関にやってきて、「パパ、いったい何なのよ。何があったの?」「え。あれ。どうしたの?」「どうしたもこうしたもないわよ。こんな夜中に、オートロックのほうじゃない、部屋の前のインターホンから急に何度もピンポンされて、あまりにもしつこいので、インターホンに出たら、”消防署です。火事のことです”とか”ご主人は?”とか、”とにかく中に入らせてください”とか、変な男たちが数人来たのよ。こわいから、インターホンだけで応対してドアは開けなかったけど」

 Aさんは、その後、家族に詳しい事情を説明したのですが、理解できないことがありました。それは「1回だけピンポンしましたが、返事がないので、Aさんの携帯に電話をかけて、連絡が取れたので玄関ホールに下りてきた」という消防隊員の言葉。Aさんは、これを聞いて、「家族には迷惑をかけないですんだ」と安心したのに、実際は何度もピンポンをして、無理矢理家族を起こし、「中に入らせろ」とまで言ったということ。家族は「こんな夜中に何事? 火事なんかないし。怪しい男たちがたくさんだし。」と恐怖におののいたそうです。「あの消防士、オレにウソをつきやがって、騙したな」と怒り心頭。また、家族と消防士たちとの会話もなんともおかしなものだったそうです。

「Aさんの御宅ですか? Aさんはご在宅ですか? さきほど、おたくから”火事だ”と119通報があったんですよ。」
「何言ってるんですか? 主人はまだ帰宅してませんし、火事なんかありません」
「いえ、とにかく、部屋の中を確認させてください。このドアを開けてください」
(この地域では、以前より、「消防署員を装って、消火器などを押し売りする悪質な詐欺グループが発生しているので注意、。絶対に相手をしてはいけません」という、警察からの注意文書が配布されていたので、いっそう不審に思った)
「だいたい、どこで火事があったっていってるんですか?」
「いや、あの、場所は知りません」
「場所は知らないってあなた。そんないい加減な情報で、こんな夜中に一般家庭を訪問するんですか?」
「いや、あの、署からここへ急行しろ、と言われただけなので」
「テンプラ油火災だとか、古紙回収の新聞が燃えているとか、普通ならそういう情報があるでしょう?」
「いや、あのう」
「ちょっと待ってください、通報って、家の電話からじゃなくて、もしかして、携帯からじゃないんですか? とにかく主人は帰宅していないし、この部屋の中で火事はないし」
「携帯? え??? (しばらくの間、消防署員同士で会話。署にも連絡をとっている様子) あ、すいません。やはり、携帯からのようです。とにかく、この部屋での火事ではないようなので、我々は戻ります」
という感じでいなくなったようです。

 なんか、これだけだと、強盗未遂と変わらないような気がします。「火事の場所も状況も何も知らせずに、行かせる指示」をする署も、頭がおかしいです。

 Aさんは、あまりにも頭に来たので、消防署に電話して、「なんで、ウソをついたんだ。なんでオレの家族を恐怖に陥れたんだ」と糾弾しました。応対した署員もなんだか事情がわからずに、「すいません。調べてから、また、折り返し電話をします」といったん電話を切りました。

 そして、深夜4時も大きく回ったころに、Aさんの携帯に電話が来ました。Aさんも家族も心配で眠れなくて起きていたそうです。これで実情が判明しました。

○署から、「Aさんに放火現場の聴取するよう」に指令を出して、Aさんのマンションに向かわせた。このときに、オートロックのマンションであることや、Aさんが家族を起こしたくないために玄関ホールで待っているという大事なことを伝えなかった。
○Aさんは、火災の現場をただ見ただけなのに、119受付から署内の連絡の際、「放火犯を目撃した重要な人」ということになっていた。(誤解) 急いで犯人を捕まえるために、すぐに話を聞く必要がある、ということになってしまっていた。
○Aさんの自宅へ急行した部隊は実は2グループあった。第一グループ(4名)は、Aさん宅に1回ピンポンしたあと、でないことから、Aさんの携帯に電話をかけて、その後、玄関ホールに降りて、Aさんと会話した。しかし、あとから到着した第二グループ(3名。Aグループが非常階段入り口からマンション内に入った際に、ドアをきちんと閉めていなかったことから、「あ、ここから入れる」と続いて中に入って言ったらしい。泥棒と同じ)は、第一グループがAさんとコンタクトをとれたことを知らずに、Aさん宅に執拗に入り込もうとした。なお、第二グループはただ、Aさんの部屋に行くようにだけ指示されており、放火目撃のこととか、事情を何も知らなかった。
○Aさんと第一グループが話をしている間、第二グループはAさんの奥さんとチンプンカンプンな会話を繰り返していた。とにかく、Aさんの部屋が無事らしいことがわかったので撤退した。

 というのが、事実でした。ところで、Aさんの娘さん、この事件のおかげで、その夜は寝不足になり、大事な期末試験を大失敗したそうです。そりゃそうです。夜中にこんな騒動があれば当然影響が出るでしょう。消防署は賠償すべきです。


 私はこの話を聞いて、「情報」「連絡」が一番大事である「消防」という仕事で、こんなお粗末なことがおこなわれていたのか、と背筋が寒くなりました。今回は、小さなボヤ程度の放火事件でしたが、これが、以前のドンキの放火事件や、地下鉄サリンみたいな大事故であれば、最悪です。実際、ドンキでは、消防署の対応がひどいために死者が出ました。もし、本当の火事で、「2階に人が残っている」という情報が「4階にいる」と伝わったら、2階に残っている人は完全に焼死です。


 もはや、
公務員は「バカ」を通り越して、犯罪者集団、殺人集団、テロリストと化しています。ある意味、オウムよりも始末が悪いです。なにせ、国家が資金を出して運営してるんですから。


 大分の教員試験のように、情実採用ばかりしてるから、バカばかりになるんです。役所のPCで勤務時間中にアダルトゲームなんかやっている暇があったら、ちゃんと仕事しろ!
 
 


2008/7