管理人は超つらいよ   
マンション管理最前線

指定管理者制度になって・・・・ 最悪サービス





 
<指定管理者制度> Wikipediaさんより
 
指定管理者制度(していかんりしゃせいど)とは、それまで地方公共団体や外郭団体に限定していた公の施設の管理・運営を、株式会社をはじめとした営利企業・財団法人NPO法人・市民グループなど法人その他の団体に包括的に代行させることができる(行政処分であり委託ではない)制度である。

公の施設」にはいわゆるハコモノの施設だけでなく、道路、水道や公園等も含まれるとされている。地方自治法の一部改正で2003年6月13日公布、同年9月2日に施行された。小泉内閣発足後の日本において急速に進行した「公営組織の法人化・民営化」の一環とみなすことができる。


 実は、当市にある「図書館やスポーツ施設がいっしょにある総合文化施設も、この制度が導入され、「●●施設サービス」とかいうビル管理会社が受注して管理をすることになり、そして2年が経過しました。

 この制度は、
 といった「良い点」があるそうです。たしかに、先日の市の広報でも、バカ市長が、「この制度の導入によって、経費が節約でき、財政が健全化・・・・うんぬん」書いてました。相当安くなったようです。
 ただ、利用時間は昔から、不満のないものでしたし、もともと、市民はみなここの施設の運営には文句はありませんでしたので、この制度導入以後、「サービスがよくなった」ということはありません。

 私も時々、この施設を使用しますし、このマンションの住民の皆さんもよく利用しているのですが、私の実感や、住民の話を総合すると、逆に、サービスが悪くなった気がします。

●「職員数が減った」・・・・窓口に職員がいないことが多い。「すいませ〜ん」と大声で呼ばないと誰も出てこない。働いている人は、いつもせかせかしている。電話をしてもなかなか出ない。

●「ミスが多い」・・・・会議室の予約の日を間違えたり、初歩的なミスをやらかす。また、ホームページもミスが多く、リンクが全然違っていたり、文字の間違いも多い。

●「ほとんどが初心者」・・・・図書館の運営などというものは、高い専門性が必要とされるのに、職員のほとんどはド素人と思われる。難しい話をしても全然通じない。はっきりいって、一般人としての教養もない人間ばかり。素養もないし、職員数も少ないから、いつも不機嫌で、笑顔でサービスしてくれることもない。

●「社会人としてのマナーが???」・・・・やっと電話がつながっても、「今、担当者がいませんので、あとで、折り返し電話させます」というケースが多い。しかし、その後、電話がかかってきたことは一度もない。どうやら、「最初に受けた人が伝えるのを忘れた」、「メモだけ書いて担当者の机の上においてそのまま放置し、その後の確認をしない」といったことが行なわれているように思える。こういうのは、「常識人がいない」とされる、マンション管理会社ではよくあることだが、公共施設でこういうことって、いいのだろうか?

●「今後が心配」・・・この契約は「3年契約」だそうで、今年で、この会社の受注は終わる。入札競争は熾烈で、次回も、この会社が受注する可能性は低い。となると、職員は総入れ替えになり、また、「いちから始める、ど素人の初心者だらけ」になるのだろうか?
 図書館のように専門性の高い仕事に、ど素人を使って、いいのだろうか?


 こういった施設は、ずっと昔は、いかにも役人面した木っ端役人が、「おい、おまえら。安い料金で利用させてやっているのだから、俺達に感謝しろ」みたいな横柄なサービスでしたが、近年は、ずいぶんサービスもよくなり、スタッフ(元市役所職員のおじいさんとか、職員の家族とか、関係者がアルバイトをしていた。高給取りの公務員だから、わりと上品な人が多かった。)も、そんなに変な人はおらず、市民にも評判が良かったようです。

 それが、この制度の導入で、ものすごくサービスが悪くなりました。よく考えれば、もともと「経費節減のために」導入した制度ですから、「一番安い料金を提示した会社に任せる」という入札制度であり、「質」は問題とされなかったのでしょう。言っちゃ悪いんですけど、今いるスタッフは、最低ランクのマンション管理会社のスタッフとなんらかわらないゴロツキみたいな連中です。愛想のいい人もいますが、そういう人は「能力」が低く、使い物になりません。

 財政が厳しいのですから、「節約至上主義」もわかりますが、なんでもかんでも、民間に任せればいいっていう問題ではありません。だいたい、財政再建を目指すなら、まずは「役人」の給料を下げること第一です。それをせずに、「民間に任せて節約」→「市民サービス低下」なんてことしてたら、どうしようもないです。ほんと、バカ市長は困ったもんだ。

 この施設の中にある部屋で毎日ボランティア活動の事務をやっている、当マンションのご婦人も、「なんでこんなひどいことになっちゃったの?」と、嘆いています。

 だいたい、民営化することによって経費節減が達成されたのなら、以前、「財政逼迫のため、購読を中止させていただきます」となって、ほとんどスカスカ状態になってしまった、雑誌のラックを、元通りにして欲しいです。「山と渓谷」も復活してくれ!
 また、職員数を減らして、電話になかなか出られなくなったことから、「連絡はなるべく電子メールでお願いします」となったようですが、その電子メ−ルだって、「全然返信が来ない。絶対に忘れている」と非難ごうごうです。

 ここのところ、「この施設に電話をしたんだけど、話が通じない人ばかりで、埒が明かないから、管理人さん、代わりに話してくれない?」と、依頼されることも増えました。いつも思うんですけど、この市で、何かするたびに、管理人の仕事が増えます。トホホ。


2009/1