管理人は超つらいよ   
マンション管理最前線

管理会社の社員が、組合役員の中にいればいいのに???





 ここのところ、夜のアルバイトが体力的にきつくて、このHPの更新もなかなかできません。

 あるマンションの役員の方から相談メールをいただいたのですが、その中に、「うちの役員はみんな素人ばかりで・・・・・ マンション管理会社の社員の人とかが一人でもいたらいいのに・・・・・」という言葉がありました。

 そう思うのも無理はないですが、実際に、マンション管理会社の人間が役員にいると、ろくなことはないと思いますよ。

「理事長職が大変なことはわかっているから、理事長にはならない。副理事長とか監事の役職になり、仕事はしない」

「なにか、工事などがあると、自分の知り合いの業者を使わせたがる」(リベートが来るんです)

「人間として、いい加減」(マンション管理会社って、いい加減な会社なんですから、まともな人はいないんです。)

「日頃、管理会社社員として、いろいろな苦情を受けてストレスがたまっているため、自分が役員であるマンションでは、そこの管理会社に、なんだかんだと難癖をつけて文句をいって、ストレス発散している」

「実はそんなに専門知識はない」(のらりくらりと仕事をこなしているだけの社員だと、ろくに勉強もしませんから、そんなに知識はないんです)

「余計な無駄な知識がある」(このために、理事会がすんなり終わらず混乱します)

「理事会に出席しない」(マンション管理会社の社員は、土日出勤が多いため、土日に開かれる理事会には出席しにくい)

「管理人業務のことを知っている振りをして、実は全然知らない」(よくあるパターンです)


まあ、お金に関することで「相場を知っている」というのは、大きなことで、そのマンションの管理会社が悪質で「ボッタクリ」などをしている場合は、「そんなにお金がかかるはずはない!」と追及する知識があり、それは役に立ちますが、ある程度うまく運営できているマンションの場合は、専門家が役員の中にいると、逆に、ひっかきまわされることのほうが多いようです。周りの役員さんも、「専門家の言うことなんだから」と、耳を傾け、無視することなどないですから、発言の影響力は大きいのです。 




2009/4