管理人は超つらいよ   
マンション管理最前線

「週5日勤務」から「週2日勤務」に減らされた管理人



2015/4


 どこかのアホなマンション管理士が、「管理人の勤務時間が長過ぎます。もっと短くても大丈夫です。そうすれば、大幅に管理委託費を削減できます」とか言って、管理人の勤務時間を半分に削減した例があります。このマンション管理士の報酬は「管理委託費の削減幅に比例する方式」をとっていますので、こういう人は、徹底的に委託費を削減しようとします。

 さて、4月というのは、いろいろな制度が変わったりする月でして。

 近所のマンション(ワンルーム中心の全70室)が、上記方法で、管理人の勤務日数が減りました。今まで、「週5日」だったのが、なんと、「週2日」になってしまったのです。めちゃくちゃ乱暴な削減の仕方です。

 そうなると影響はすぐに出ます。

 このマンションのゴミ置き場がひどい。そして、ゴミ置き場の前の道路もひどい。最近、この地域は、カラスやハト(公園でハトにエサをやる自己満足バカがいるため)が増えて、ゴミが荒らされる被害が続出しているのです。このマンションのゴミ置き場は青天井なので、鳥の餌食になります。いちおう、カラスよけのネットはあるのですが、住民が、そんなのお構いなしに、ネットの上に、ゴミを投げ捨てるので、無意味です。

 いちおう、このマンション管理士の考えは、「火曜と金曜の、生ごみの回収の日だけ、管理人を勤務させる」といういことらしく、この2日間だけ管理人が出勤しています。(以前と同じ管理人が勤務しています。あいた日は、別のマンションに行ってるようです)
 しかし、ワンルームマンションの住民は、曜日お構いなしに生ごみを出しますから、月曜とか水曜でも、ゴミ置き場に生ごみが出されるわけで。それをカラスが荒らします。
 これじゃ、「生ごみの曜日だけ出させればOK」ということにはなりません。

 また、勤務時間を大幅に削減され給料も減った管理人に対して、「以前と同じように掃除しろ」なんてことを命じているらしく、管理人側は「そんなことできるわけないだろ!」と当然のごとく反発。彼は抵抗のひとつの意思として、「管理委託契約の範囲外である、マンション敷地外の公道部分の掃除」をやめることにしました。委託契約書をきちんと読むと、公道上の掃除をする必要はありませんから。

 ですから、彼は、マンション内の「ゴミ集積場」は掃除するものの、カラスが荒らして、公道上に撒き散らした生ごみは掃除しません。マンションの敷地内ではないですから。

 これには、ご近所も迷惑を受けます。困ります。

 こういうバカなことをやるマンション管理士がいるのです。アホ! 現実をもっとよく見ろ!