管理人は超つらいよ   
マンション管理最前線

雑排水管清掃の実施率を向上させる方策




この写真はhttp://www.clean-enshu.co.jp/index.php?FrontPageから拝借しました。感謝。


 ツイッター上で「排水管清掃の実施率」の話が出たので、ちょっと書いてみます。もちろん「100%が理想」なんですが、そうもいかないのが現実です。私の知っている範囲でも、「某ワンルームマンションでは、6割程度」というところがあります。それでも、「100%分の料金を払っている」のですから、「なんともったいないことか」と思います。

 私が考えるに、「料金を全世帯数で計算するのではなく、実際に行なった部屋数で計算してはどうか?」。こうすると、業者側は「部屋数が多いほど儲かる」わけですから、一生懸命、「事前告知」とかするのではないでしょうか? 現在は、業者側は、「最初の契約で100%分のお金をもらえることになっているんだから、自分ががんばって実施率の向上に努める必要はない」と手を抜いています。

 ただ、何年も清掃をしないと「詰まり」が発生する可能性もあるわけで、最悪、こんなこともおきてしまうわけで、やはり、100%を目指すべきです。

 当マンションの場合、過去の実施率を調べると、だいたい、97%前後。かなり高いほうだと思います。私が赴任してからずいぶんがんばりましたので。

 ただ、近隣で「ここ数年ずっと100%」というところがあり、感心しています。

 どうやって、100%を達成したか? そこの管理人さんに苦労話を聞きました。

「過去2年以上清掃していない部屋に対して、清掃しないとこうなるよ、という実例を紹介し(写真も持参)、説得した」
「過去2年以上清掃していない部屋に、まず最初に、スケジュールを聞き、この日ならOKという日を清掃日に設定した」
「住民から意見を聞いて、レジャーなどで外出しない日を候補日に設定」
「清掃日は半年前には決定し、それを掲示板に貼り続け、この日に旅行など行かないように呼びかけた」
「ただ、日程を書くだけの書類ではなく、汚れた排水管の写真を載せるなど、訴求力を高めた」
「もし、排水管の詰まりで障害が発生し、業者に緊急出動をしてもらった場合に、いくらかかるのか? を知らせた。」
「日程が決定してからは、その後の<組合ニュース>(そういう広報誌を毎月発行している)とか、管理組合発行の掲示物の文末に、その日程を必ず載せ続ける」
「1ケ月前には、全戸に書類を配布する」
「1ケ月まえからは、エレベーターの中にも貼る」
「業者に協力してもらい、<10時じゃないと無理>といった、要望になるべくこたえてもらえるようにした」
「実施後は、実施率と実施できなかった部屋の番号を公表した」(これは賛否両論あったそうですが押し切ったそうです)

というような努力をして、100%を達成しているそうです。たいしたもんです。組合と管理会社がともにがんばらないと無理です。



2011/3