マンション管理最前線
管理人は超つらいよ
マンション管理最前線
| 夏休み 学校からのお土産 |
これ、どこのマンションの管理人さんも同じように頭を抱えている「季節的な問題」だと思います。
小学校が夏休みに入ると、学校で育てていた「朝顔」とか「稲」とか、「昆虫」とか「魚」とか「ヘビ」とか、はては「ウサギ」や「鶏」まで・・・・・ または、図工室で飾っておいた工作とか、そういうものを「家に持ち帰りなさい」ということで、子供たちが自宅に持って帰ってきます。
（学校側も、安易に、「おうちに持ち帰りなさい」って言うなよ、って思います。貧乏で狭い部屋の家庭だっていっぱいあるのをわかっているはずなのに。アホだね、先生ってのは）
今回は植物に限定して話しますが、持ち帰っても、置く場所がなかったりします。
マンションというのは、基本的に「広い庭なんかない」「家族で狭い部屋の中、きゅうきゅうで住んでいる」というところですから、そういった「お土産」は、たいてい、自分の部屋の前の共用廊下に置くことになります。
もちろん、共用廊下に私物を置くことは禁止されていますが、このマンションの住民はそんなことはしったこっちゃありません。
ですから、夏休み期間になると、突然、あちこちで、「廊下に朝顔の鉢植えが置かれた」なんてことになります。
毎年、それが問題になるんですが、「規約をきちんと守らんといかん」というスリランカ（＝正論）の人もいれば、「植物は好きだから歓迎よ」なんていう自分勝手な無責任な人もいます。また、「違反だってことはわかるけど、子供が持ってきたものだから、大目に見てあげれば」という「ええかっこしい」の人もいて、意見は様々で、結局、毎年、「強制撤去」は無理で、たいていは、置きっぱなしです。
朝顔って、つる植物だから、困ったことに、成長しすぎて、隣の部屋の面格子に絡みついたりすることもあります。そうなると、今までは、「子供が持ってきたものだから、大目に見てあげれば」と寛容だった隣室住民が、「困るよ。だめだよ、どかしてよ」と態度が変わったりします。いい加減なもんです。
それに、植物って、当然、水遣りをします。すると、水といっしょに土が流れ出し、その結果、廊下が汚れます。そうすると、苦情が来ます。こういう泥っていうのは、清掃するのも大変なんです。清掃員さんが嘆きます。
おまけに、最近は、ゲリラ豪雨とかが増えて、突然、ものすごい風と雨が、廊下内部に吹き込んでくることもあります。そうすると、朝顔の鉢みたいに背の高い植物は確実に倒れます。倒れて、土が廊下にこぼれても、持ち主は掃除はしません。管理会社に押し付けです。
困るんだよなあ。
学校のことは、学校内部だけで完結して欲しいなあ。
そういうわけで、毎年、夏休みが始まると、「1学期の終了間際に、事前に、学校に電話をして、”持ち帰った物を共用廊下には置かないように、学校側で指導してください”ってお願いすればいいんだ」と気づくんだけど、いつも、後の祭り。だって、1年たつと忘れちゃうから。
鶏を持ち帰った子供の逸話は、いつかまた、そのうちに。（「ペットは禁止です」って親に注意したら、「ペットじゃない、家畜だ。家畜を飼ってはいけないとは規約に書いてないだろう！」と開き直られました。）
2013/8
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