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マンション管理最前線

工事写真の撮影方法あれこれ
自撮り棒の利用





2016/9


 なにか「工事」をした際に、その証拠写真を撮影します。一般の人がよく見るのは、道路工事なんかでしょうか? 係員が緑色の黒板(ここには、日付や、場所や、何の工事なのか? その進捗状況は? という内容が書かれている)を持ち、別の係員がカメラを持って、その黒板と、その背景(工事現場の様子ってこと)をいっしょに写しこみます。
 マンションの大規模修繕工事なんかでも、これはしょっちゅう撮影されており、最終的な「工事報告書」に、この写真が掲載されます。

 これって、昔は、「黒板に手書きで記入する」というものでしたが、今は、「ホワイトボードに手書きで記入する」なんてのもありますし、事前にワープロソフトで内容を記載した紙を作成しておき、それを各現場で「クリアファイル」とか「バインダー」にセットして、それで写真を撮る、なんてこともします。

 昔、フィルムカメラの時は「現場監督」という名前のカメラがあって、「防水」「落としても壊れない」というごっついカメラでした。



今はもちろんデジカメの時代になり、やはり、同様に「防水」「耐衝撃」のものが発売されていますが、こういう「専門的なカメラ」はそこそこの値段がします。スマホの中には「防水」「耐衝撃」のものが出ており、今、実際の現場では、スマホで撮影することが多いのではないでしょうか?

そのため、こんなソフト(アプリ)も開発されているようです。


ソフトの中に、こういう画面があらかじめセットされており、日時や場所は、スマホ内のデータを利用して記録され、この黒板の中の内容を自分で入力し、それで現場で写真を撮れば、自動的に工事写真が出来あがる、ということらしいです。
デジタルになって、「あとから改ざんされることがある」という欠点が生じていて、なんやかんや問題になっているそうですが、まあ、とにかく、便利な世の中になりました。

さて、そういうアプリつきのスマホを使うのは珍しいにしても、まあとにかく、工事写真というのはいまだに必須です。

でも、撮影の時にちょっと面倒なのは、「撮影するには係員が2名必要」ということです。よく、「1名だけで、地面に黒板を置いて撮影している」のは見たことがありますが、ちょっとした風で倒れたり、ちょうどいい場所に置けなかったり、いろいろ苦労しています。やはり、2名で、片方が黒板を持ち、もう1人がカメラを持って撮影するのがベストだと思われます。

そんななか、先日見た業者さんがやっていたのは「自撮り棒」の利用でした。
100円ショップで200円で売られているような安物ではなく、もうちょっと頑丈なものを使用していましたが、


この「スマホを取り付ける部分」をちょっと改造し、そこに、A4サイズのカードケースのようなものをくくりつけ、そのカードケースの中に、各現場用にあらかじめ印刷しておいた書類を挿入し、この自撮り棒で、その紙を少し離した場所にセットして、一人で、「左手には自撮り棒。右手にはデジカメ」というふうに、「一人だけで上手に撮影」していました。

これ、なかなかいいアイデアだな、と思いました。マンション内の工事でも、小さなものだと、「職人1人きりでやってきて作業している」なんていうものもあり、昔は、管理人が呼び出されて、「これ、持っててくれない?」とか言われて黒板を持たされた経験もありますが、これがあれば一人で全部できますもんね。考えついた人、頭いいなあ。

と、感動しつつ、「もしかして、こういうのは市販されているのでは?」と思って調べたら・・・

「東北新幹線の宇都宮と大宮の間!」

ありました。こんなのが。



なるほどなあ、みんな、ちゃんと考えてるんだなあ。でも、これは実際には見たことないなあ。使いやすいものだったら、私も欲しいな。工事とは関係なく、管理人業務ではいろいろ使えると思うので。






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