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マンション管理最前線 部屋番号7802

小池新党 希望の党 と 賃貸契約が同じである件





2017/10



これを書いているのは、2017/10/6です。いわゆる、細川、もとい、中島、もとい、「踏み絵」と呼ばれている、「候補者が小池百合子に提出する誓約書」みたいな書類があちこちで公開されているわけですが、とりあえず、2種類をここで紹介します。

なお、この書類には、何バージョンかあるようで、私が最初にテレビで見たのは、「安全保障」に関して、もっとえげつないことを書いてあった気がします。

政治団体だから、こういうものがあるのもわからないではないですが、「党の指示する金額を党に提供すること」って、めちゃくちゃじゃないですか? 稲田もびっくりするような「白紙領収書」みたいなもんでしょ? 具体的な金額も書かずに、「提供すること」って、こんな契約書、「公序良俗に反するもの」として「無効」になるものだと思います。希望の党の実務面のリーダーは元検事の若狭君らしいですが、法律の専門家がこんなもの作っちゃいかんでしょ? 暴力団の上納金の覚書のほうが、まだ、まともじゃないのかな? (実際は知らんけど)

「公約を遵守すること」ってのもすごい。だって、この書類の配布時点で、公約は提示されていないんだから。つまり、「あたしが今後発表することには全部従うのよ!」って意味になる。新興宗教でもここまでひどくはないだろう。

「憲法改正を支持すること」 これもすごいなあ。だって、「改正」の内容が何も書いてないのに、支持できるかどうかなんかわかんないでしょ? パチンコ屋と警察の関係だって、「出玉規制を今後厳しくするぞ」だったら、「それは勘弁してください」と反対するだろうし、「出玉規制を緩めるぞ」だったら、「はい、賛成です!」って言うだろうし。意見は、その内容によって変わるもんです。

名称は「希望の党」だけど
思想は「野望の党」だし
国民からしたら「絶望の党」だし
今やってることは、対抗勢力への「誹謗の党」だし
お金に関しては「泥棒の党」だし
頭脳レベルは「赤ん坊の党」だし
やり方は「無謀の党」だし、
最終的には「バベルの塔」になるだろうな。




さて、話は変わります。

以前、北海道に住む、親戚の子供が埼玉で就職するということで、「大宮で賃貸マンションの契約をするからつきあって欲しい」と頼まれて、いっしょに不動産屋のところに行ったことがあります。
不動産なので、「賃貸契約書」というものに署名捺印をしないといけません。
宅建資格を持つ、その社員は「これをよく読んでから、署名捺印して下さい」と、いつもどおりのことを言います。

ここで普通の人なら、ざざっと、流し読みするだけでサインするでしょうが、私はじっくりと読みますから、ある条文が気になりました。
**マンションで定める管理規約及び使用細則を遵守することを誓います」というもの。

もちろん、この条文自体は別におかしなものではありませんが、問題は、「誓います」と言わせる、その「もと」になる、「管理規約」も「使用細則」も、なんら提示されていないってこと。

当然、私はそれを口に出し、「見せられていないものに対して”誓います”とか言えるわけないでしょ? 見せてください」と申し上げました。
その社員は、私の言葉に驚き、とまどい、おどおどしながら、「え? そんなこと言う人初めてですよ」とか、アホなことを口にします。「だって、俺も不動産関係の会社にいるから・・・」「え? そうなんでしゅか?」(おいおい、お前はタラちゃんか? 貴家堂子さん長年ご苦労さま)

彼はしばらくうしろに引っ込みました。そして、困った顔で、「今、ないんですよ。あとで郵送しますから、今は、とりあえず、ハンコだけ押してくれませんかね? そうしないと手続きが進まないんで」。

「おいおい、国家資格の宅建を持っている人がそんなこと言っていいのか?」といちおう脅しましたが、親戚の子が、「おじさん、いいよ」って制止するので、とりあえず、彼女の顔を立てて、「めくらサイン&捺印」を認めてしまいました。

それにしても、この不動産屋、この態度じゃ、今まで一度も、「管理規約」「使用細則」を提示したことがないってことです。いい加減な仕事をしてるなあ。ほんと不動産屋ってひどい。

なお、あとで、この子に聞きましたが、「郵送で送られてくるはずの管理規約冊子は送られてこなかった」とのこと。まあ、そういうもんでしょうね。彼らは契約さえ済めばいいわけだから。

ほんと、「公約が何か知らせてないのに、公約を守ります、と署名させる」希望の党となんらかわりません。

さて、こうやって、「賃貸契約が結ばれる」ということは、入居してくる賃貸契約住民は、ほぼ全員が、「管理規約も使用細則も知らない」ということになります。賃貸契約どころか、中古物件の売買契約の場合でも、購入者に「管理規約冊子」を渡さない不動産屋も少なくないです。

こういう、「いい加減な極悪不動産業者」のおかげで、それを受け入れる我々管理会社の最前線の現場がどれだけ苦労しているのか、わかんねえのかなあ? ほんと無責任です。お前は安倍か?

そういうわけで、当方としても「自衛手段」を取らないといけないわけで。以下のような対策をしています。

「仲介の不動産屋が、客を連れて見学に来た際に、”おいおい、管理組合の許可がないと勝手に入れないよ。申請書類を書いて”と言って、その業者の名前と連絡先を手に入れ、その際に、私の方で作った”注意事項”の紙を渡す」(※その注意事項には、賃貸や売買で入ってくる新しい人には、絶対に、管理規約冊子を渡し、熟読してもらう、ことを記載してある)

「売買や、賃貸で入居してくるのが決まった人には、申請書類を出してもらうが、その際に、”管理規約はもらったか?””ちゃんと読んだか”を聞き、その上で、”遵守します”のところにチェックを入れてもらう」

と言った感じで、ことあるごとに「管理規約もらいましたか?」「読まないと住めませんよ」ということを念押ししています。

本当なら、こういうのは、仲介不動産業者がまともな会社なら、我々がやる必要はないんだけどね。こいつらの怠慢のせいで、管理会社がいつも苦労しています。