管理人は超つらいよ   
マンション管理最前線

テレビ東京「カンブリア宮殿」を
分析してみる

2021/4




ヨイショばかりの幇間番組




※ブログで数回書いたものをここにまとめます。長編です。

先日、私のところに、メールで、よく知らない会社から、「マンション管理に関する本を出版しませんか?」という話が来ました。

詳細を聞くと、ある程度は予想はしていたのですが、「**万円出してくれれば本にしますよ」って話でした。「かぼちゃの馬車」同様、詐欺の匂いがプンプンします。
そういえば、以前、「all about」という、けっこう有名なサイトの関係者からも、「マンション管理の専門家としてアドバイスしてもらえないでしょうか?」という依頼が来たこともあります。これは、「ネットに出てくるマンション管理専門家には胡散臭いのが多いので、正確な情報を伝えた方がいい」と思い、「いいですよ。やりましょう。無償でもいいですよ」って答えたら、逆に、「登録料に**万円必要です」と言われました。え??? あのサイトの「専門家」の人って、自ら、お金を払って登録してたんですねえ。驚きました。そうやって「専門家です」ってサイトで紹介してもらえば、自分の商売にプラスになるんでしょうね。だから、いい加減な回答が多いんだな。しかしまあ、そういう商売を考えつく人の悪知恵にはほんと感動します。

さてさて、先日、広告代理店の社員らしき人物と新聞社関係者らしき人が、私が昼ごはんを食べていた食堂の隣のテーブルで話をしているのを聞いたのですが、「テレビ東京の人気番組、カンブリア宮殿に出演する経営者」というのは、全部が全部ではないですが、「自らお金を払って出演している」そうです。まあ、そりゃあそうですよねえ。自分の会社のことだけを1時間番組でじっくり紹介してくれるんですから、「広告」と考えたらすごいもんですもん。なんでも「300〜2000万円くらい」だそうです。

番組としたら、出演者からはお金が支払われて、取材先では歓迎されて、仕事もしやすく、かつ、番組スポンサーからも当然CM料が入るわけで、「ウィンウィンウィン」どころか「ウハウハ」なな番組です。

実は、私も、この番組に出演したことがあります。ある飲食店チェーンの回の店内にいた客の一人です。食べるのに一生懸命で、テレビ撮影しているなんて全然気が付きませんでした。でも、しっかりと、横顔を映されました。(無許可で)
これが「笑顔でおいしそうに食べている」シーンなら、まあ、いいんですが、その時は、ものすごく疲れていて、かつ、その店も、「安いから食べている」だけで、あまり、おいしくないので、「まずそうな顔」をして食べてました。
それが放送では、過去の回想シーンみたいな作りになっていて、「材料費削減のため、品質を落としたことで味が落ち、客足が途絶えた」みたいなナレーションが加えられ、私がまずそうに食べている表情がかなりのアップで映されました。まあ、実際、「この餃子、小さすぎるだろ。もうちょっと大きくしろよ」とか思いながら食べてましたから不機嫌な表情です。
もちろん、番組としては、「その後、品質を向上し、客が戻ってきて、売上も向上し、会社の業績はV字回復。めでたしめでたし」っていう脚本になっているのですけどね。

映された本人になんの許可も得ずに、そういう風に勝手にアレンジして悪用するのって、どうなんでしょうか? テレビを見た知人数人から、「見たよ。でも、なに、あの使われ方?」とか言われて、非常に不愉快でした。
この件は、テレビ東京さんに苦情のメールを送信しましたが、シカトされました。

さて、この「カンブリア宮殿」は上記のような事情もあり、たいていは、その会社を賛美する「ヨイショ番組」になっています。




@佐藤可士和さん編

21/4/2の放送は、有名デザイナーの「佐藤可士和さん」の特集でした。この人、ユニクロとかTカードとかのゴデザインに関しては「うまいなあ」と素直に称賛しますが、「人間が使うもの」に関するデザインは、見た目重視で「使い勝手」を考えていないと思います。
番組では「くら寿司」が東京浅草にオープンさせた新店舗のデザインを取り上げてましたが、そこで出てきた「醤油や箸やガリをテーブルの下の隠し倉庫のようなものに収容する」というデザインを称賛してました。しかし、私、この店に行ったことありますけど、「醤油はどこにあるんだ?」「箸はどこだ?」って探しましたよ。あのテーブルには「箸はここです」といった案内表示もないため、わかりにくいんです。
いちいち蓋を開けて、中に隠れているものを上に取り出すのも面倒です。あれって、スタッフが掃除するのも大変なんじゃないでしょうか? 特に、コロナ時代、醤油差しだって、消毒しますから、あの形状では大変だと思います。
また、座席からレーンも見にくいんですよね。
つまり、彼の作るデザインは「お客のことを考えていない」ということです。それなのに、本人は「私は客の立場でしか考えていない」と言い切り、番組もそれを褒めたたえます。
そうやって、彼の功績の良い面ばかりをひたすら紹介し、最後の「村上龍の編集後記」では、村上龍は佐藤可士和氏のことを「完全無欠」と評価して番組は終わりました。
オイオイオイオ〜イ
佐藤可士和といえば、あの、「超使いにくい」「わかりにくい」「右と左が反対になっていて混乱させる」「結局、テプラでベタベタになる」・・・・・という、酷評オンパレードの「セブンイレブンのコーヒーマシン」をデザインした人です。
私は毎日セブンに通う客ですが、ほんと、あの機械はひどかったです。私だって「これ、何?」って感じでしたら、高齢の客なんか、機械の前で凍りついて、店員さんに全部操作をやってもらっていました。なんのためのセルフマシンなのか????
また、「ウィダーインゼリー」のデザインを非常にわかりにくくして、売上を大幅減少させたのも、佐藤可士和です。
そういう「負の面」は一切紹介せず、成功例だけひたすら礼賛しまくる非常にひどい番組でした。
とにかく彼は「お客さんの立場で考える」ことがまったくできない人なんだと思います。「策士 策に溺れる」の典型例かもしれません。

A「100円ショップ ダイソー」編

この店は、私はヘビーユーザーなのでよく知っています。なんたって、管理人業務で必要な備品はほとんど自腹なので、100円ショップには、よく行きます。
なので、ダイソーさんには好意的なんですが、社長さん、やっぱり、ウソはいかんですよ。

「”安かろう悪かろう”と言われるのは本当につらかった。だから、いい品質のものを作ろうと必死になってきた。そして、今は・・・・・」とか言ってましたけど。
まあ、ダイソーさんで売っているものの、8割には満足していて、「これが100円とは、うれしいなあ」と、ありがたく思っているくらいですが、いまだに品質の悪いものはいっぱいあります。


「すぐに液漏れする乾電池」
「ボールペンなどの筆記具の書き味の悪さ。そして、絶対に最後まで使えない品質」
「金属製の折りたたみ椅子。座った途端に破壊」
「クリスマス用の、LED照明が点滅する置物。見た目はすごくいいものなんだけど、電池を入れても点灯せず、交換してもらうこと3回。それでようやくちゃんと点灯するものをゲット」
「冷凍食品を買って帰る際に使う、保冷バッグ。初回使用でいきなり取っ手がバリっと取れて落下」
「使用3ケ月でボロボロになって切れた、ズボン用のベルト。(これは300円だった)」
「メガネ用洗浄ウェットペーパー。紙質が悪く、レンズが傷ついた」
「トミーのプラレールそっくりのバッタもん。多少見た目が悪くても、走ればいい、と思って買ったが、なんと、モーター駆動車の電池が電池室にはめられない。金属部品の設計ミス」
「老眼鏡のレンズ部分に貼ってある”度数”を表示するシールがはがしにくく、爪で剥がそうとすると、レンズを傷つける」
「使って2〜3回で、レンズがはずれてしまう老眼鏡」(サングラスも同様)
「メモを貼り付けるための磁石の磁力が弱くてくっつかない」
「最初から印影が薄い、シャチハタのハンコ」
「ゴム印用のスタンプのインクが最初から薄い」
「すぐに糸がほつれるハンカチ」
などなど・・・・・・
ダイソーさんのヘビーユーザーの私としては、「これ、だめだろ! いい加減に改善しろよ」ってものが、いまだにいっぱいあるのです。
それなのに、社長はもとより、村上龍も小池栄子も、あんなにタイコ持ちして・・・・

うそつくなよ。
だから、「成功話をいっぱい直接聞いてばかりいる」のに、小池栄子のダンナは事業に失敗するんですよ。

あの番組、一般消費者に身近な企業を扱う時は、ウソはすぐにばれるから、気をつけたほうがいいと思う。


B高級タオル 編



「カンブリア宮殿」で扱われた高級タオル「エアーかおる」。放送の中では大絶賛の品質ということで、通常のタオルの3倍くらいする高価なものですが、買ってみました。

「吸水力」・・・う〜ん、たしかにいいけど、放送で言ってたほどのすごさはないなあ。
「肌ざわり」・・・これがほんと良くなくて。なんか合成繊維の感覚がして、気持ちがよくないのです。
「糸のほつれ」・・・2回洗濯したら、もう、ほつれが出てしまい。おいおいおい、それはないだろう?? 中国製の粗悪品じゃないんだから。

というわけで、3倍の価格の価値はないという判断になりました。

なお、「原価が高すぎるので、バスタオルの大きさを通常の半分にして安くして喜ばれている」「バスタオルはこの大きさのほうがつかいやすいんです」ということを言っていて、小池栄子さんも「あ、この大きさちょうどいいですね」って褒めてましたが、実際に「半分の大きさ」のバスタオルを使ってみましたが、あんなの小さすぎてだめですよ。

やっぱり、カンブリア宮殿はうそばっかりだな。


Cマンションのリノベーション 編
「リノベる」さん。
マンションのリノベーションに関しては、過去に20件ほど関わっている「専門家」の私としては、肝心なことが取り上げられないのがすごく気になりました。

それは、「リノベーション工事が与える迷惑」

スケルトン工事で発生する騒音・振動はほんとにものすごい。こういうのは建物全体に響くから、マンション居住者全員に大きな迷惑を与える。
また、持ってくる資材の量も膨大し、排出する廃材の量も半端ない。
関係者の駐車や荷物の積み下ろし。エレベーターの独占。共用部分を汚したり、傷つけたり。
管理人やってると、すべてわかるけど、とにかく、迷惑極まりない。
しかし、そういったことにはまったく触れていない放送だった。

リノベーションすることでマンション全体の価値もあがる???

冗談じゃない。「リノベーションばっかり何か月も続くからうるさくて住んでいられない。ホテル住まいするから、宿泊代出して!」って管理人室に怒鳴り込んでくる住民がいるようなマンションが、資産価値が高いマンションだろうか?

リノベーションしたことで、もともとの配管とは全然違うものになったため、そのあとに行われた「給水管の更新工事」では、工事業者が、「この部屋、他とは全然違うんで、普通に工事できません」とか頭を抱えている。

リノベーション。私に言わせると、くそくらえだ。質の悪い工事業者が、壁の裏のテレビアンテナの配線を間違って切ってしまい、その下の階のテレビが全滅し、ひどいことになった経験もある。

そういうことは絶対に触れない、テレビ東京。




Dファミレス  ロイヤルホスト  編

この店、残念ながら、私の生活圏内にはなく、それで、先日、ちょっと遠出をした時に、そこでロイヤルホストを見つけて、「おお、あれが、去年、カンブリア宮殿で絶賛されていたロイヤルホストかあ」と思って、夫婦で入店したわけです。

カンブリア宮殿の番組内では、

<徹底した味へのこだわりで各店舗に複数のコックを置き、ひと手間かけた料理を提供。さらに矢崎は食材を見直した。例えば、パスタはイタリアの小さなメーカーへ矢崎が直々に足を運び口説いたこだわりのものを使用。当然、 原価は上がるがおいしさのためにコストをかけて改革を進めた>

<矢崎は、創業の精神を取り戻すためサービスも見直した。ファミレスの多くが導入するドリンクバーを随時廃止。また“お客様に食事を通して豊かな時間を楽しんでいただく”ため、店員を呼ぶベルスターも取りやめる>


といった改善点を紹介しており、「おお、すごいなあ」と感心したのですが、実際に私が行ったロイヤルホストでは・・・・

「入店時、席を案内してくれない」 ・・・
レジのところにいた男性が、「あちらの席にどうぞ」と手を伸ばして指示しただけ。そんな遠くを指さされても、「え? どの席に座ればいいの?」(その時は店内はかなり空いていた)という感じ。


「注文を取りに来てくれない」・・・
水とメニューを置いた店員さんは、「それでは、お決まりの頃に参ります」といって下がっていった。お決まりの頃といっても、私達は、10年ぶりくらいにロイヤルホストに来たので、メニューをひととおり、隅から隅までじっくりと見て、「今、こんなふうなメニュー構成になってるのかあ」などと考えながら、「何を食べようか?」迷っていた。だから、普通のお客さん相手の「注文を取りに来るタイミング」で来られたら「もうちょっと待って下さい」と追い返さないといけないなあ、と、ちょっと悪い気になっていたのだが、5分たっても、いっこうに注文を取りに来る気配がない。
さて、注文が決まったので、店員さんを呼ぼうとする。テレビを見ていたから、この店には「呼び出しベル」がないことはわかっている。となると、客が店員を呼ばないといけないのだが。
女性店員は、他の接客が忙しく、「すいませ〜ん!」と声をかけても、知らんぷり。
レジのところに男性店員がいて、ただ立ってるだけなのだが、私らの席からだと、途中に大きな柱があるため、彼の姿が見難く、声をかけても、手をあげても、こっちに気づく気配がない。(難聴?)
女性店員が他の接客を終えて、パントリーのほうに戻ろうとした際に、手を振ったが、これでも気づいてくれず。おまけに、この女性も、別の柱の陰に隠れてしまい、何も仕事をせずに立っているだけなのだが、こちらには気づいてくれない。
とにかく、2人とも、周囲に注意を払うということはゼロ。
面倒なので、私は立ち上がって、女性店員の方に近づき、「すいません、注文をお願いします」とわざわざ頼んだ。
カンブリア宮殿では、店内のスタッフの数もけっこう多くて、かつ、そのスタッフは始終店内を見回し、あちこち歩きまわり、客の様子を見て、俊敏に対応していたのだが、テレビで見たそういうスタッフはここにはおらず。
「あんなサービスの悪い店員だったら、呼び出しベルがあったほうがいいわよねえ」と妻は言う。
激しく同意である。

さて、妻はカレーを注文し、私は「サンシャインセット」の「テリーヌ」&「ステーキ」を注文する。
テレビで言っていたように、ファミレスにしては、かなり高価な値段設定である。
まあ、でも、たまの外出だから奮発する。
注文を受けた店員は最後に驚きの一言を発する。

「ドリンクはドリンクバーになっています」

ここで、我々2人は呆然とする。
カンブリア宮殿は「ドリンクバーは廃止した」ということを強調して放送していた。
私は、ドリンクバーは、そのコンセプトはいいと思うし、夏場なんか、ソフトドリンクをごくごく飲みたい時もあるから、嫌いではないのだが、大勢の客が行ったり来たりするせわしなさが嫌だし、氷をつまむトングが他の客の手の油でベトベトなのが気持ち悪く、妻は特にそういうのがだめな人なので、夫婦で外出する際は、ドリンクバーのある店にはいかないのである。
今回のロイヤルホストも、カンブリア宮殿を見て「あのチェーンはドリンクバーではない」とわかっていたので、入店したのに。
それにメニューには、コーヒーの写真が乗っているし、メニューの文はただの「ドリンク」であり、「ドリンクバー」とは書いていなかった。今、この会社のHPを見ているが、そこにも「ドリンクバー」という記載はない。

せっかく、高価な品物を注文したのに、「なんだよ、ドリンクバーなのか」ということで、妻はがっかりし、私も落胆する。
店に入る前に、暑さのため、自販機で買ったペットボトルを飲んでいたので、店では「コーヒー一杯を飲めばいい」くらいに考えていたからだ。

「肝心の料理が」
私が注文したのは、テリーヌとステーキなんだが、まずもってきたのは、大根おろしなのか、なんなのか、よくわからない、日本酒のおちょこみたいなものに入った物体。店員は、これをただテーブルに置くだけ。
メニューをちゃんと読んでいない私が悪いのだが、説明がないと、「これがなんなのか?」私にはわからない。
ステーキだから、その肉の上にかけるソースなのかな? とも思ったが、口をつけてみると、そうでもない。
あとから考えると、野菜のスムージーみたいなものだったのだが、それならそれで説明してもらわないと、慣れていない客は戸惑う。
テリーヌはパサパサしてるし、味もないし、とにかく、まずかった。ステーキは肉が硬くて、歯の悪い私には噛みきれなくて、ガムみたいに、ずっと、口の中でクチャクチャしていた。正直、これなら、ガストのハンバーグのほうがおいしい。

「支払いで手間取る」・・・商品券があったため、4千円分を商品券で支払い、残りを現金で払おうとしたのだが、店員が商品券の扱いに不慣れなようで(外国人ではなく日本人)、手間取った。サイゼリアの店員のほうが、テキパキはたらくぞ、という感じだった。

以上のような感じで、結論から言うと、「カンブリア宮殿はうそばっかりじゃねえか? この店、全然よくないよ。高いし、まずいし、サービス最低だし。もう、2度といかない」ということになる。
ほんと、ひどかった。特に、テレビで、「すごくいいところ」と刷り込まれてから行ったから、その落差にあきれた。

村上龍、おまえ、どこ見てるんだよ!

<追記>
こんなニュース記事がありました。

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2014.12.12 15:43更新

ロイヤルホストでO157食中毒 東京・世田谷区の若林店

 ロイヤルホールディングスは12日、東京都世田谷区の「ロイヤルホスト若林店」で食事をした3人が下痢や腹痛などの食中毒症状を訴え、腸管出血性大腸菌O157が確認されたと発表した。12日付で世田谷区世田谷保健所から3日間の営業停止処分を受けたという。

 3人は11月11〜13日に来店し別々の食事をした後に発症した。うち1人が現在も加療中という。店舗の食材、器具、従業員の便からは菌は見つからなかった。

 今月1日に保健所から連絡があり、8日から若林店の営業を自粛していた。
*****
これ、カンブリア宮殿のあとだよねえ。
やっぱり、ひでえ店だったのかあ。あの社長どうしようもねえ、クズだな。


E駐車場  「Times」

小池栄子は、ダンナが店を潰してしまうような人だし、村上龍は、知ってるようで、何も知らない世間知らずだし。
たまに、私自身がよく知っている会社が取り上げられると、「そんなことねえじゃん!」「それはウソだよ!」と、つっこみどころ満載になる。
前回放送の「駐車場会社タイムズ」なんだけど。
「なんか、トラブルがあったら、オンラインで把握している本社の社員が動き、すぐに対応する」ってのも、「ウソ言うなよ。ほったらかしじゃん!」ってことを経験している。
「車の出し入れがしやすいように設計している」というのも、ウソで、「なんで、あんなに入れにくいレイアウトなんだよ!」ってところの経験がある。

後半は、カーシェアリングの紹介だったのだが、「いろいろな豊富な車種を取り揃えている」と説明していたが、あの会社は、もとは「マツダレンタカー」だから、マツダのデミオばっかりで、車種のバリエーションは貧相である。そして、今の「デミオ」は空力抵抗を少なくしようと、室内空間を犠牲にしているため、車内が狭い。そして後方視界が悪く、バックするのが危険。レンタカーとして、いいクルマとは言えないのである。番組では、3列シートの7人乗り車が出てきたが、あんな車、実際はほとんどない。
(2021/4 補足 車種のバリエーションは以前と比較して豊富になってきていますが、うちの近所のステーションが廃止になってしまい、使い勝手が悪くなり、私は会員をやめました)

F日高屋  編


今回は、東京圏に出かけたときによく行く、「日高屋」というラーメン屋。
番組の冒頭、客(おそらくサクラ)が「こんなにうまい餃子が210円だよ」とか言って、持ち上げる。

日高屋経験豊富な私は、あそこの餃子が安いのはわかっているが、「粉っぽいし。焼きが足らなくてまずい」ことも知っているので、「また、いつものとおり、ヨイショか」と、あきれたのだけど。
そのあと、会長が出てきたら、自分から「そんなにおいしくないですよ」と、あっさり認めてしまった。

そう、日高屋はうまくない。私の嗜好では、あそこの麺は、冷やし中華にはあうが、普通のラーメンには合わない。
だから、冷やし中華の季節か、もしくは、「野菜を食べたいとき」に、タンメンを食べに行くだけ。

もしくは、一人で、軽く一杯飲みたいときに入る。
または、終電を逃した時に、朝までねばるために入る、というもの。

社長自身が「みんなが喜ぶ味じゃないです」とか、正直に言われてしまうと、つっこみようがない。

おまけに、「東京のスタジオまで、電車で来た」とか「運転手付きの専用車を用意するくらいなら、その分を従業員に還元したい」とか言われると。・・・・

脱帽である。

たしかに、私の行く日高屋さんは、どこの店の従業員もしっかりしてるので、好印象なのである。味はイマイチだけど。もともとこの店の存在価値は「24時間営業がほとんど行われていなかった時代に、大宮の繁華街で24時間営業を始めた」というところにあるわけで、味は二の次なのである。

たいしたもんだな、神田さん。

<貧乏の家に育った精神のままであの世に逝きたい>

このセリフ、普通の人には言えないよ。

この回の、カンブリア宮殿は、テレビ東京側は、いつもどおりの「ヨイショ」で制作したのに、社長自身が、それを否定した、という、非常に珍しい回だった。貴重である。